こんにちは、ニューヨーク在住ライターの青山沙羅です。
私は9月に、ニューヨークの代表的なファッションイベント、
New York Fashion Week : Men’s(NYファッションウィークメンズ) および
Ladie’s(NYファッションウィーク レディス)を取材しましたが、
それぞれの会場で一番目立ったブランドといえば、何と言ってもGUCCI。
誰も彼もがグッチのアイテムを身につけ、グッチのロゴや代表的な「緑・赤・緑」のウェブストライプのカラーが溢れていました。
2015年、クリエイティブディレクターにアレッサンドロ・ミケーレが就任した時から、
NYファッションウィーク会場にグッチアイテムを持つファッショニスタが目立つようになりました。
日本でも大人気のグッチ、ニューヨーカーはどう着こなしているのでしょう。
業界関係者やモデル、インフルエンサーによるグッチを取り入れたオフデューティー(私服)をキャッチ。
トレンドのストリートスタイルにグッチをミックスした着こなしをピックアップします!
目次
大人気!ロゴTシャツ
今回のニューヨーク・ファッションウィークで目立ったアイテムが、グッチのTシャツ。
誰もが一度は目にしたGGロゴを大きくあしらい、ブランドを大胆にアピールしています。
ラグジュアリーブランドはこれまで、どちらかと言うと「分かる人にだけ分かれば良い」というスタンスが目立ちましたが、
現在はネームを主張して「ブランドを認識して欲しい」スタンスに変わっているようです。
ニューヨーク・ファッションウィークの常連、Eric Rutherford氏が着用しているのは、GUCCI Printed Cotton-Jersey T-Shirt 460ドル。
デニムジャケットと合わせて、ラフな大人のカジュアルが完成。
黒のGucci logo cotton T-shirt 550ドルとグッチのスニーカー。
Tシャツとショートパンツは黒、足元はあえて白にしてインパクトを。
スニーカーに施されたスネークのプリントなど、アニマル柄はミケーレ得意のデザインですね。
パープルのヘアとSupremeの赤ポーチが、強いアクセントになっています。
白のWashed T-shirt with Gucci Logo 450ドル。
根強い人気のアディダス黒のトラックジャケットにデニムの王道ストリートスタイルも、
インナーにアピールの強いグッチのTシャツを入れ込むことで、ちょっと差を付けられます。
スペインのアーティスト Coco Capitán(ココ・キャピタン)とコラボした、Gucci Coco Capitán logo tank、450ドル。
高級ブランドグッチのロゴに落書きしたような大胆なデザイン。意外にも大人に人気です。
グッチのアイコンでもある、ローファーのイラストがついたTシャツ、Angelica Hicks Limited Edition t-shirt 490ドル。
ついにヘアバンドまで登場
グッチのヘアバンド(33,480円)まで登場。色違いで白もあります。
バッグも根強い人気
お馴染みのGGモノグラムに、ウェブストライプをほどこしたハンドバッグ。
こうした、グッチ伝統の意匠がリバイバルしているのも注目したいところ。
淡いピンクのパンクスーツには、Dionysus leather top handle bag 2,980ドル。
バッグでキリッとハンサムなスタイルに引き締まります。
お洒落の仕上げはグッチのシューズ
Glitter Double G loafer 895ドル。
足元にインパクト抜群。すでにシルバーは売り切れている様子。
トレンドの側章パンツをウェブストライプで制作するアイディア。Ace sneaker 620ドル との相性も抜群。
紺色でまとめると、ブランド同士をぶつけても、嫌味にならずスッキリと着こなせますね。
グッチのベルトでぐっと格上げ
シンプルなスタイルでも、グッチのベルトWeb belt with G buckle 360ドルを一点投入すれば、
シンプルなストリートカジュアルも格上げされます。
ニューヨーカーはグッチをこう着こなす!
黒に緑を利かせたインパクトの強いスタイル。
ヴィンテージのシャツに緑のローブ、エナメル調のパンツに、
グッチのタイガーのファースリッパHorsebit leather slipper with Angry Cat appliqué 890ドル を合わせ、
ラグジュアリーながらも力の抜けたスタイルに仕上げました。
グッチとディズニーがコラボするとは、誰が想像したでしょうか。現在大人気のドナルドダックシリーズ。
ドナルドダックTシャツは、86,400円。
アイキャッチ写真のドナルドダック・ジャケットLeather bomber jacket with Donald Duck appliquéは、6,200ドル。
大人可愛いグッチのカジュアルスタイルになりました。ちなみにドナルドダッグはトートバッグもあります。
グッチの赤蛇模様もニューヨークのファッショニスタのお気に入り。
男性エディターはSnake Patch Printed Silk Bowling Shirt, Blueを、光沢素材のパンツと合わせて都会的に。
GUCCI T- Shirt With Embroidered SnakeとEmbroidered denim pant 1,150ドルの赤蛇同士の組み合わせ。
ニューヨークでは男女共大人気の赤蛇、すでにトップスはソールドアウト。
「男性も女性も、正直にそして自由に自分を表現して欲しい。」というミケーレの願いが込められています。
パナマハットとアレキサンダーマックイーンの白スニーカーで、蛇柄の毒々しさを中和。上品に仕上げています。
ニューヨーク・ファッションウィークの常連Eric Rutherford氏は、豹柄シャツに踝を見せたオリーブグリーンのパンツ。
足元は、アッパーをビットローファーのようにしたスリッパ Princetown leather slipper with Double G 670ドルで、
少しカチッとした雰囲気にして、やんちゃな印象のシャツとバランスを取りました。
個人的に一番お気に入りのスタイル。
グリーンとブルーのチェックのジャケットにデニム、グッチのブルースエードのローファー Horsebit suede loafer with Web 620ドル。
これから秋に活躍しそうな、品の良いコンビネーション。
アメリカ人は分かりやすいものが好きだ
こうして写真を見てみると、ニューヨーカーの好みが分かってきますね。
1.グッチのロゴがハッキリしているもの(大きいもの)
2.緑・赤・緑のグッチカラーが使われているデザイン
3.ディズニーなどのキャラものでも、グッチなら子供っぽくならない
4.アメリカ人の大好きなデニムと合わせて相性の良い、ストリートスタイルに馴染むデザイン
5.従来の落ち着いた印象から、派手な印象へ
自意識過剰気味のニューヨークのファッショニスタたちは「自分はグッチを着ているんだ!」とアピールしています。
従来の地味な印象から、派手な印象へ変わったことも、目立ちたがりの彼らの心を捉えている様子。
新生グッチの進化が、まだまだ続きそうで楽しみです。
次回もまた、ニューヨークから面白い情報お届けしますね!
See you soon!!
Text by 青山沙羅
[All photos by Hideyuki Tatebayashi] ※無断で画像を転載・使用することを固くお断りします。 Do not use images without permission.