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更新日:2020年9月19日 公開日:2016年9月16日

メンズカジュアルの基本、スニーカーについて改めて解説!【基礎編】

カジュアルコーデの足元に欠かせないスニーカー。ストリートスタイルやスポーティな装いにはもちろん、上手く選べばモードやキレイめにもマッチします。でも種類が多すぎて迷うことも多いのでは?この記事では、改めてスニーカーを基本から解説します。スニーカーで失敗したくない、垢抜けたいという方、必見です!

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スニーカーの歴史

1893年、アメリカでボート競技のためにラバー製の靴底のついた運動靴が発明されます。 一方同じ頃、後にReebok(リーボック)を創設する、ジョセフ・ウィリアム・フォスターが、靴底にハリを打ち付けて地面の噛みつきを重視した陸上スパイクを自作しました。 それまで、靴といえば革と木で作られたものでしたが、この頃に作られた運動競技用のこれらの靴がスニーカーの原型になったと言われています。 それから約25年後の1916年、Keds社(ケッズ社)が、歩行時に音のしない“忍び寄れる”(スニークできる)靴という宣伝文句で運動靴を売りだしたことにより、スニーカー(Sneaker)という言葉が誕生しました。

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Keds社創成期の広告

出典:http://blogs.yahoo.co.jp/juckstar そして、1917年にはコンバースが、アメリカで盛り上がり始めていたバスケットボール用のスニーカー、ALL STAR(オールスター)を発売します。 現在でも、世界中のいたる所で親しまれているこのスニーカーが誕生してから、実に100年も経っているんですね!以降、消費者が余暇にスポーツを楽しむことが一般的になった影響もあり、スニーカー需要がビジネス的に大きなマーケットを作り上げます。 1950年代以降は、アメリカのみならず日本でも、オニツカタイガーが画期的なランニングシューズを発明するなど、スニーカーの技術的進歩が飛躍的に進みます。 そして、1980年代末、それまでにナイキやアディダス、ニューバランスなどが開発合戦を繰り広げる中、NBA(米プロバスケットボールリーグ)にマイケル・ジョーダンが現れます。ナイキはこの不世出のスターをモデルに初のシグネイチャーモデル、Air Jordan(エアジョーダン)シリーズを発表。日本でも当時注目を集め、1990年代のスニーカーブームに繋がるのです。

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ハイテクスニーカーと’90年代風のファッションを楽しむ若者

出典:http://www.cinra.net/news/gallery/72246/2/ 1990年代後半、東京のファッショニスタの足元はバッシュを始めとしたハイテクスニーカー一色でした。 しかし、2000年代初頭にはスニーカーシーンは一時衰退。当時注目されていたプレミアムジーンズやヴィンテージジーンズに馴染むエンジニアブーツやワラビーに、市場の興味が移行します。 そして2006年頃、エディ・スリマン擁するDior homme(ディオール・オム)が爆発的に人気を得ると、ディオールが見せたスキニーパンツスタイルを、各ブランドがこぞって模倣。現在ではメンズでも定番になっているスキニーパンツは、ここで地位を盤石にしました。 この時の足元は、スキニーパンツのムダのないシルエットにマッチする、ムダのないデザインのローテクスニーカーがよく選ばれました。

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細身のパンツにALL STARが定番に

出典:http://www.beamsshopblog.jp/online/75744 そして現在は、2012年頃から人気となっているベーシックなファッションスタイルに合うベーシックなスニーカー、つまりローテクシューズが改めて需要を拡大しているとともに、’90年代リバイバルが来て、当時人気だったハイテクモデルが復刻したりと、スニーカーマーケットは群雄割拠の様相を呈しています。 これらの経緯を経て、スニーカーはコーディネートの中で殊更重要な役割を担っているとの認識が、一般層にも浸透していきました。

あなたはローテク派? ハイテク派?

もはやカジュアルスタイルにおいて欠かせないスニーカーですが、スニーカー選びの一つの目安になるのが、“ローテク”か“ハイテク”かという基準です。もう説明不要かもしれませんが、ローテクは「low technology」、ハイテクは、「high technology」、の略ですね。 今の飽和状態のスニーカーの種類を鑑みれば、2つの定義で語るのは無理があるかもしれませんが、どちらを選ぶかでコーデのテイストが定まってくるのも事実です。 例えば、シンプルでさほどボリューム感がなく主張の強くないローテクスニーカーは、割りと合わせるパンツを選ばずどんなコーデにも馴染みやすいので、ベーシックな装いが好きな人には持って来いだといえるでしょう。 一方ハイテクスニーカーは、奇抜なデザインだったり、ボリューミーなシルエットだったりするものがあり、合わせるパンツやコーデの雰囲気を慎重に考えないと、スニーカーだけが浮いてちぐはぐな服装になりかねません。 もちろん、どちらも数えきれない種類があるので、合わせるのが難しいローテクも、なんにでも合うハイテクもありますが、大まかに上記のような傾向を知っておくことは必要でしょう。以下に、簡単な解説と代表的なモデルを列挙し、サンプルコーデを紹介します。 ※なお、各モデルの詳細は次回以降に紹介します。

ローテクスニーカーとは

主にスニーカー創成期に作られ、ゴム製のソールとキャンバス素材で構成された、作りの簡素なスニーカー。言葉自体はハイテクの反対語として生まれた後付けの名前です。 バスケットボールやテニスと言ったコート上でプレーするスポーツ用として発展したコート系と、ランニングシューズとして人気だった、レトロランニングと呼ばれる種類が基本となります。 代表モデルは… Converse(コンバース) ALL STAR(オールスター) adidas(アディダス) Stan smith(スタンスミス) VANS(バンズ) Authentic(オーセンティック) NIKE(ナイキ) CORTEZ(コルテッツ) NEW BALANCE(ニューバランス) M1300 PUMA(プーマ) SUEDE(スエード) 装飾が少なくつま先に丸みを帯びたものが多いため、何となく可愛らしいフォルムのモデルが多いです。 無駄のないデザインの物が多いので、汎用性は非常に高く、割りとどんなスタイルにも合うのが強み。   78e7fb60c2e8126bf02b2fc34aa15a98 出典:https://jp.pinterest.com/pin/501658845972176652/ こちらのスナップの彼は、ホワイトのオールスターを巧みに履きこなしています。 全身をネイビーで統一しながら、ニットキャップと腰回りのレイヤードでホワイトを投入し、ヌケ感出しに成功。一見してスニーカーに目が行くようなコーデではありませんが、足元を白で締めくくることで好バランスを生みました。 これが、黒一色のスニーカーを選んでしまうと、統一感が薄れて間が抜けてしまいます。   WS000449 出典:http://honwosyoukaisimasu.seesaa.net/article/440809940.html こちらは、なんとセットアップスーツにバンズ・ERA(エラ)をサラリと合わせてしまう高良健吾さん。 この写真はふざけたポースですが、Supreme(シュプリーム)などストリート系ブランドを好むファッショニスタだと評判の俳優です。 シンプルなデザインゆえに何に合わせても違和感がなくマッチするのは、ローテクスニーカーならではと言えます。 ローテクスニーカーは、飾り気が少ない分コーデ全体を引き締めることができ、料理で言えば「最後に塩を一摘み」、といった感覚で気軽に取り入れましょう。

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ハイテクスニーカーとは

80年代以降に、バスケットボールシューズやランニングシューズを大胆に改良したモデルが多いです。 ソールにエアーやゲルなどを取り入れてクッショニングを重視したり、アッパーに高機能素材を使ったり、その時々の最新技術を用いたスニーカーをハイテクと呼んでいます。 代表的なモデルは… ナイキ Air MAX(エアマックスシリーズ) リーボック Pump fury(ポンプフューリー) プーマ Disc blaze(ディスクブレイズ) アディダス ZXシリーズ、NMDシリーズ 比較的ボリューム感のあるフォルムのものが多く、エアポンプやディスク式のシューレースと言った、ガジェットのついたモデルが人気を博しました。 インパクトのあるデザインのモノが多く、シンプルコーデのハズしとして使うか、スニーカーと服のテイストをしっかり合わせに行く必要があります。   88e7af2e 出典:http://blog.livedoor.jp/tsurumatsu-mens/ Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー)は、アディダスのNMD_R1を着用。 奇抜なコーデにみえますが、スニーカーとTシャツ、ソックスのカラーに統一感があり、こなれた印象があります。 このように、スニーカーに合わせにいくコーデをできるテクニックが求められます。   ad6b6e5110aea372bd7548c5ccf67fcb 出典:https://jp.pinterest.com/pin/617626536366909209/ 今っぽいストリートスタイルの彼の足元は、NIKE AIRMAX’90 Sneaker boots(ナイキ エアマックス’90 スニーカーブーツ)。 ’90年に発売したエアマックス’90をウォータープルーフ仕様にし、ミドルカットにして雨雪にも対応する【スニーカー・ブーツ】という新たなカテゴリーを創りだしたナイキの意欲作。 トレンドのオーバーサイズのトップスとコンパクトなボトムスには、ある程度ボリューム感のあるスニーカーが必須。 更に服にはデザインの少ないものを選んでいる分、デザイン性に富んだハイテクスニーカーの存在感が引き立ちます。 このように、ハイテクスニーカーを取り入れる場合は、スニーカーそのものの存在感を意識して選ぶのがコーデのコツと言えそうです。

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スニーカーにこだわりを!

今回はローテク、ハイテクという2つの軸でスニーカーを取り上げましたが、実際のところ、コラボモノとかハイブランドのスニーカー、革靴にスニーカーソールを取り込んだものなど、マーケットの成熟により登場した多種多様なスニーカーの数々は、掘り下げようとすれば膨大な情報量になり語りきれません。実際スニーカー専門の雑誌やサイトもかなりあります。 ですが、ローテクを代表するモデル、ハイテクを代表するモデルと、スニーカーの二大ジャンルの基本を押さえることによって、自分なりの好みやこだわりが醸成されていくと思います。 チャレンジしたことのないスニーカーに手を出して失敗することもあると思いますが、そんなことを繰り返していくうちに出会った一足を気に入り、そのモデルに愛着を持って繰り返し買うようになる人もたくさんいるのです! 皆さんも、自分のコーデに、足に、一番馴染むスニーカーを見つけてみませんか?

 

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