ダウン・コートの売り時はいつ? 販売データで見る「秋」が有利な理由と査定のポイント

ダウン・コートの売り時はいつ? 販売データで見る「秋」が有利な理由と査定のポイント

ダウンジャケットやウールのコートを手放すなら、需要が立ち上がる9月から11月がもっとも有利です。私たちMODESCAPEの販売データでは、ダウンが売れる数は11月・12月にピークを迎え、春から夏の月平均のおよそ5〜6倍になります。一方で、お客様からアウターのお申し込みが最も増えるのは12月です。つまり「買う人が増え始めたのに、売りに出る数はまだ少ない」秋口こそが、アウターの売り時だといえます。

この記事では、MODESCAPEの2年分の販売・買取データをもとに売り時の根拠をお見せしたうえで、MONCLER(モンクレール)、CANADA GOOSE(カナダグース)、THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)、Max Mara(マックスマーラ)の査定で私たちが見ているポイントと、売る前にできるお手入れをまとめました。

ダウン・コートの売り時はいつ? MODESCAPEの販売データでわかったこと

まずは、私たちが実際に販売したアウターの数を月ごとに追ってみます。対象は2024年10月から2026年9月までの2年間、自社ECで販売した商品のうち、商品名に「ダウン」「コート」を含むものです。

MODESCAPEの自社ECで2025年9月〜2026年8月に売れたダウンとコートの月別の点数。11月・12月が最も多く、4〜8月は少ない
  • ダウンは11月・12月が最多。2025年は11月が77点、12月が70点売れました。2026年4〜7月の月平均は約13点で、ピークはその約5.5倍です。前の年も同じ形で、ピークは春夏の約6倍でした。

  • コートも同じ山を描きます。2025年11月・12月はそれぞれ181点・183点で、2026年4〜7月の月平均(約53点)の3倍以上です。

  • 動き出しは9月。2025年9月のダウンの販売は前月の約2倍、2026年9月のコートは前月の約2.3倍に増えました。暑さが残るうちから、秋冬物を探す方は動き始めています。

  • 2月には一気に落ちます。2026年2月のダウンの販売は26点で、1月(60点)の半分以下でした。

同じ期間の買取(お客様から私たちがお預かりした商品)を見ると、全体に占めるアウターの割合は、2年続けて12月が最も高く8.0%でした。6〜8月はおよそ3%です。年末の大掃除や、冬本番に入って「今年は着なかった」と気づいたタイミングで手放される方が多いのだと思います。

なぜ「秋」が有利なのか ― 需要と供給のずれ

データから見えるのは、買う人が増える時期と、売る人が増える時期のあいだに1〜2か月のずれがあることです。この節では、そのずれが査定にどう効くのかを、現場の感覚とあわせてお話しします。

中古の価格は、ほかの商品と同じく需要と供給で決まります。9〜11月は、寒くなる前に良いアウターを探す方が増える一方、市場に出てくる数はまだ多くありません。私たちバイヤーも、この時期は店頭とECに並べる秋冬物を一点でも多く確保したいので、査定には自然と力が入ります。

反対に、春から夏にお持ち込みいただいたダウンは、次の秋まで在庫として抱えることになります。保管の手間とその間の相場の変化を見込む必要があるため、査定額はどうしても控えめになる傾向があります。もちろん私たちは一年中アウターをお買い取りしていますし、状態の良い人気モデルであれば季節を問わずしっかり評価します。ただ、「いつ売っても同じ」ではない、ということは知っておいていただきたいポイントです。

もうひとつ、秋に売ると良いのは「着るかどうかの判断がしやすい」ことです。去年の冬に一度も袖を通さなかった一着は、今年もおそらく出番が少ないはずです。クローゼットの衣替えのついでに見直すと、迷いが少なくて済みます。

ブランド別に見る、査定のポイント

ここからは、お問い合わせの多い4ブランドについて、私たちが査定で必ず確かめる点を紹介します。どのブランドにも共通するのは、「定番モデルであること」「付属品がそろっていること」「着用感が少ないこと」の3つです。

キャメルのウールコートの袖口とボタン

MONCLER(モンクレール)

1952年、フランス・グルノーブル近郊のモネスティエ・ド・クレルモンで創業したダウンの代名詞的なブランドです。2003年にレモ・ルッフィーニが経営を引き継いでから、アルプスの山岳ウェアをラグジュアリーへと押し上げました。中古市場でも、ショート丈の定番ダウンや、デザイナーとの協業ライン「Moncler Genius」の人気モデルは、年式が少し古くても安定して動きます(ブランドの歩みは「MONCLERの進化」で詳しく紹介しています)。

査定ではまず、真贋確認用のタグを確かめます。近年のモデルには、QRコードとNFCチップを使ったブランド独自の認証タグが付いています。このタグや品質表示タグを切り取ってしまうと、評価が大きく下がりますので、必ず残しておいてください。状態面では、袖口と前立ての擦れ、表地のテカリ、ワッペンの浮きや色あせ、羽根の飛び出しを見ます。

CANADA GOOSE(カナダグース)

1957年にカナダ・トロントで、サム・ティックが前身のメトロ・スポーツウェアを創業したのが始まりです。極寒地仕様の保温性で知られ、「Jasper」や「Chateau」などの定番パーカは今も根強い需要があります。

このブランドで特に大切なのは、フードの縁取りです。カナダグースは2021年に毛皮の調達をやめると発表し、2022年末までに毛皮を使った製品の生産を終えました。そのため、それ以前のコヨーテファー付きのモデルは、ファーが取り外し式ならファーそのものが付いているかで評価が変わります。ファーだけ別に保管している方も多いので、お申し込みの前に一度確かめてみてください。袖のワッペンの状態と、フードの取り付けボタンの欠けも見るポイントです。

THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)

日本では1978年からゴールドウインが展開しており、国内企画のモデルが世界的にも人気を集めています。1990年代のモデルを復刻した「ヌプシジャケット」、極地向けモデルを街向けに仕立て直した「バルトロライトジャケット」は、冬が来るたびに探す方が絶えない定番です。

アウトドアブランドらしく、査定では機能が損なわれていないかを丁寧に見ます。防風・防水の表地は、内側のコーティングがはがれていないか、縫い目のシームテープが浮いていないかを確かめます。ダウンのロフト(膨らみ)が戻るか、収納袋などの付属品があるかも評価に関わります。人気のブラックや、MやLといった動きの良いサイズは特に需要が高い傾向があります。

Max Mara(マックスマーラ)

コートの名門として知られるイタリアのブランドです。象徴的なのは、1981年にフランス人デザイナーのアンヌ=マリー・ベレッタが手がけた「101801」。ウール90%・カシミヤ10%の生地に着物袖を合わせたダブルのコートで、発表から形をほとんど変えずに作られ続けています。ほかにも、キャメルのラップコート「マニュエラ」や、2013年に登場した「テディベア アイコンコート」が中古市場でも人気です(各モデルの成り立ちは「Max Maraのアイコンアイテム」で紹介しています)。

マックスマーラは複数のラインを持っており、白いタグの「Max Mara」がメインライン、「'S Max Mara」や「Weekend Max Mara」は別ラインです。同じキャメルのコートでも、ラインによって評価は大きく変わります。状態面では、ウールやカシミヤならではの毛玉、袖口や裾の擦れ、虫食いの穴、肩の型崩れを見ます。

売る前にできること ― 査定額を落とさない保管とお手入れ

アウターは、しまい方ひとつで次のシーズンの評価が変わります。この節では、特別な道具がなくてもできることだけを挙げます。

  • クリーニングのビニールは外す。ビニールをかけたまま保管すると湿気がこもり、カビや黄ばみの原因になります。通気性のある不織布のカバーに替えましょう。

  • ダウンは長期間圧縮しない。圧縮袋や小さな収納袋に入れたままにすると、羽根が折れたり固まったりして、膨らみが戻りにくくなります。肩幅の合うハンガーに吊るすのが基本です。

  • コートは厚みのあるハンガーで。細い針金ハンガーは肩の形を崩します。重いコートほど、肩に厚みのあるハンガーを使ってください。

  • 付属品をまとめておく。取り外し式のフードやファー、ベルト、予備のボタン、ガーメントバッグ、購入時のタグは、本体と一緒にお送りいただくと評価につながります。

  • 無理に洗わない。自宅で丸洗いすると、表地の撥水やダウンの膨らみを損ねることがあります。気になる汚れは、そのままお申し込みいただいて構いません。ブラッシングと陰干しで、においとほこりを落とすくらいで十分です。

なお、ダウンのお手入れについては、以前の記事「失敗しないダウンの正しい洗濯とケア方法」でも詳しく取り上げています。

よくあるご質問

アウターの買取について、お客様からよくいただく質問にお答えします。

シーズンが終わった春や夏でも買い取ってもらえますか?

はい、一年中お買い取りしています。ただし春夏は次の秋まで在庫として保管する期間が長くなるため、同じ状態でも秋口より査定額が控えめになる傾向があります。迷っている場合は、早めに査定だけでも受けておくと判断しやすくなります。

何年も前に買ったダウンでも値段は付きますか?

定番モデルであれば、年式が古くても値段が付くことは珍しくありません。モンクレールやカナダグースの人気モデルは、数年前のものでも探している方がいます。ただし、羽根の抜けや表地の劣化が進んでいる場合は評価が下がります。

ファーやフードをなくしてしまいました。それでも売れますか?

お買い取りは可能です。ただ、付属品が欠けていると評価は下がります。特にカナダグースのコヨーテファーのように、今では新品で手に入らない付属品は、査定への影響が大きくなります。

クリーニングに出してから送ったほうがいいですか?

必ずしも必要ありません。クリーニング代が査定額の上がり幅を上回ることもあります。目立つ汚れがある場合は、そのままの状態でご相談ください。

まとめ

ダウンやコートを手放すなら、買う人が増え始め、売りに出る数がまだ少ない9月から11月が有利です。MODESCAPEの販売データでも、ダウンは11月・12月に春夏の5〜6倍売れ、お客様からのお申し込みは12月に集中していました。あわせて、真贋確認用のタグや付属品を残しておくこと、ビニールや圧縮袋に入れたままにしないことも、査定額を守るうえで欠かせません。

もしクローゼットに、去年の冬に出番のなかったアウターが眠っているなら、今年の衣替えが見直しのちょうど良い機会です。私たちMODESCAPEのバイヤーが、ブランドやモデルの背景まで踏まえて一着ずつ丁寧に査定します。

ダウン・コートのお買い取りについて

MODESCAPEでは、モンクレール、カナダグース、ザ・ノース・フェイス、マックスマーラをはじめ、ブランドのダウン・コートのお買い取りを承っています。2026年11月16日までは、5点以上のご成約で査定額が全品20%UPになる衣替え応援キャンペーンも実施中です。宅配買取・店頭買取・LINE査定から、ご都合のよい方法でお気軽にご相談ください。

Author

この記事を書いた人

MODESCAPE

MODESCAPE

ブランド服専門の買取店モードスケープです。トレンドから過去の名作まで、ワクワクするブランドアイテムを販売・買取しています。ファッションに関する様々な記事・コラムを配信しています。