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モードスケープの事務所アルバイト・下地が、身元を隠してモードスケープのブランド古着買取を利用!
店舗に顔の割れていない事務所スタッフが、店舗に私服を持ち込んで買取価格を調査します
「こんにちは。下地です。今日は会社の指示により、モードスケープのブランド古着買取を利用したいと思います」
単調に挨拶してくれたのは、弊社モードスケープの内勤アルバイトで、EC補助業務を担当する下地です。
現役大学生の彼は、若いのにディープなファッションの知識があり、仕事ぶりも良好。
元々ブランド古着ではない所謂古着屋のレギュラー古着が好きで、ブランドだとタカヒロミヤシタやエヌハリウッドなどを好んでいます。
現役大学生男子なのに調子こいたところがなく、この記事の企画で顔と名前出していい?と相談すると、
乗り気になるでもなく拒否るでもなく一言「承知しました」。と恭しく応じてくれました。
ブランド古着の販売・買取のモードスケープは、都内に3店舗ある実店舗と、楽天市場・ヤフーオークションなどで出品するEC事業部で営業しております。
EC事業部の事務所と店舗は分離されており、店舗スタッフと交流のあるECスタッフはわずか。
身元を隠して買取額の調査をするのには、事務所スタッフの下地は大変都合の良い存在なのです。
そんな下地にガチの私服を店舗に持っていってもらい、ついでに宅配買取(郵送による買取)も試してもらいます。
モードスケープの古着買取を、自社のスタッフが利用するという斬新な試みです!
私服ですので査定額を出してもらい、実際の買取自体はキャンセルします。
店舗スタッフは下地を知りませんから、一般のお客様と思い込み、リアルな見積もり価格が判明するという寸法です。
※査定が終わったら店舗スタッフに種明かしはします。また、手伝ってくれた下地にもジュースかなんかおごります。
判明した査定実例を公開します!
マジの古着買取額を皆さんにお伝えしたい
期待していた金額と実際の買取額にショックを受けたことはありませんか?
今回、わざわざ弊社スタッフに弊社の買取を利用させ、その実態をレポートしようと思ったのは他でもない。
モードスケープの本当のブランド古着査定価格をお客様に伝えたいからです。
というのも、筆者はモードスケープのEC事業やこのメディア(モードスケープマグ)を担当している関係上、
さまざまな中古品の販売・買取店の情報を調べ、実際に利用することもあります。
しかし、なんせイメージしていた買取価格と実際受け取る金額に差があるのです。
そのようにホームページや買取比較サイトの記事を信じて実際に持っていくと、
ショックを受けるような価格を付けられて持ち帰ったことがあるなんて方もいらっしゃるかと思います。
こんな経験はしたくない
筆者はすでに何社も利用しているためそういったことはあまりなくなりましたが(それでも行くお店によっては目玉が飛び出るほどの低価格を付けられることがありますが…)、
あまり経験の無い頃に、あるブランド古着買取店の買取額が高いとブログ記事で目にし、実際に手持ちの服を持っていったことがありました。
持ち込んだのはそのブログ記事に載っていたようなブランドとアイテムばかりだったのにもかかわらず、記事で実例と紹介していた価格の3分1、よくて半分位の買取価格を提示され、ショックで腰を抜かし、
その場にうずくまって動けなくなり泡を吹いて痙攣。救急搬送されるという恥を晒してしまいました。
※演出として少々誇張した表現を用いることがありますが、話の大筋は実話です。
そんな経験をしたため、実際の買取価格を提示することで、モードスケープをご利用いただくお客様には具体的なイメージを持ってご来店いただこうと考え、今回の企画を社長に提案。
「よし。やれ」と極めてシンプルな許可を取り付けました。
念のため断っておくと、「ウチは高額買取しますよ。持ってきてください」という記事ではありません。
宅配買取&店頭持ち込みの2パターンで検証
日本全国から郵送でお洋服をお売りいただけます
せっかくなので今回は、郵送による買取見積もりと店頭持ち込みによる査定を両方試してもらうことにしました。
一人の人間が一つのお店に郵送で売るのと店頭に持ち込むのを併用するのはちょっと変なので、
郵送の分は下地のお父さんの名前でお父さんの身分証明書を使い、リアルにお父さんのお洋服を新宿店に送ることにしました。
お店に直接お持ち込みいただければ、買取成立でその場で現金が受け取れます
下地には自分の服を渋谷店に持ち込んでもらいました。
ちょっとなんかバイトに軽く頼むには大掛かりな作業になってしまいましたので、下地を今度飲みに連れていき、
社会の厳しさ、人生の難しさ、筆者の武勇伝でも聞かせてあげて、彼の今後の人生に対して貢献してあげたいと思います。
先輩の経験値を分け与えるわけですからお会計は割り勘です。
検証結果! これがマジの査定価格だ!
下地の私服から5点を持ってきてもらいました
下地を知らないスタッフは、下地がどんなブランドを持ち込もうと気にしないとは思いますが、
流石に普通の格好をした大学生がエルメスのバーキン5点とかを持ち込むと、どこかで盗んできたか偽者をどこかで仕入れてきたか、
と疑われてしまうため、なるべく身の丈に合うか、値段は高くても若者が好きなブランドを持ってきてくれと事前に伝えていました。
あとこの記事を誰に向けているかというと、それは今読んでいるあなた。つまりモードスケープのお客様になる可能性がある方ですので、
なるべくみんなが知っていて買取の持ち込みが多いブランドにしようと話し合いました。
宅配買取分は、下地のお父さんの手間を考え3点にし、この記事の取材の前日に下地の実家から着払いで送ってもらっておきました。
宅配買取に必要な申込書も事前に送っておき、入れ物は下地の実家になんかしらショップの紙袋かダンボールがあるということだったので、それで送ってもらいました。
店頭買取持ち込み時の写真を撮影をしたのが午後4時なのですが、午後2時に宅配買取分の査定額を知らせるメールが下地のアドレスに届いています。
査定額は以下の通り!
ということで、以下が査定させたアイテムと買取見積もり額のリストになります。
【店頭持ち込み分】
■OFF-WHITE(オフホワイト)
バックプリントフランネルシャツ
24,000円
■Martin Margiela(マルタンマルジェラ)
エイズチャリティTシャツ
1,000円
■Levi’s(リーバイス)
ネルシャツ
2,700円
■Champion(チャンピオン)
サーマルカットソー
2,000円
■UNITED ARROWS & SONS(ユナイテッドアローズ & サンズ)
デニムパンツ
4,000円
見積もり額 計 33,700円
【宅配買取分】
■TOMORROW LAND(トゥモローランド)
テーラードジャケット
4,000円
■finamore(フィナモレ)
ボタンダウンシャツ
3,000円
■DIESEL(ディーゼル)
デニムジョガーパンツ
13,000円
見積もり額 計 20,000円
店頭持ち込みの査定額は3万3700円!
郵送買取分は2万円!
郵送分はリアルな下地のお父さんの私服なのですが、オシャレ!
なんでも下地がお父さんに主旨を説明すると、「よーし!」とか言って厳選して送ってきてくれたそうです。
ディーゼルのデニムは今シーズン発売のもの。買ったばかりの新品でした。
お父さん、ご協力誠にありがとうございました。息子さんは頑張っています。
この査定額を高く感じるか低く感じるかは、お客様次第
どうでしょう?皆さんがお持ちのブランド、あるいは興味のあるブランドはありましたでしょうか?
金額は、もちろんなるべく高額で買い取ることを標榜している当社ですが、実際このリストのような感じになります。
また、アイテムの新しさや、今回査定してもらったほとんどの商品がきれいだったのですが、状態も金額に関わってきます。
この査定価格を高い・安い・普通と感じるかどうかはハッキリ申し上げてお客様次第。
※在庫状況や相場の推移などにより、当店の買取価格も変動します。
査定した店舗スタッフ、濱野に査定基準を聞いてみた
査定スタッフに企画を明かし、査定価格について説明をしてもらいました
さて、リアルな買取価格を見てきましたが、上にも申し上げたようにこの価格をどう感じるかはお客様次第。
ただし、各ブランドの査定額をどういう基準で付けたかというのは理由があると思います。
そこで今回査定した渋谷店店長の濱野に、企画の種明かしをした上で(店頭持ち込みした)各アイテムの査定基準を説明してもらいました。
濱野「オフホワイトはピークは過ぎたかなあという感じですが、流石にネームバリューがあるのでまだまだ中古相場でも万単位の額で動いています。
ですが、同系統で同じ時期に流行ったフィアオブゴッドなんかはちょっと相場が下がってきている印象ですね」
なるほど。高価でかなり流行ったブランドでも、流行のピークからちょっとでも期間が経つと相場が下がってきてしまうそうです。
また、同じ系統のブランドでも後発ブランドより先駆的なブランドがやはり強い様子。
濱野「マルジェラは基本的には割りとどんなアイテムでも高額買取が期待できると思いますが、古めのカットソーなどは数千円になれば良い方という感じでしょうか」
年代が古く、特徴の無いものは定番アイテムやレアアイテムじゃない限り、マルジェラとは言えあまり付けられないそうです。
濱野「チャンピン、リーバイス辺りは相場は大体いつも変わらないですかね。定番なので大流行もしないけど常に需要があります。定価が他のブランドに比べて高くはないので何千円の買取になるのがほとんどですが、それでも状態が悪くなければ何百円みたいに定価の数%になるようなことも少ないんじゃないでしょうか」
最先端のブランドだけでなく、馴染みやすい価格のブランドにもしっかり値段をつけるのがモードスケープ
筆者は店舗でも仕事をする関係上たまに濱野と顔を合わせるのですが、彼がお客様対応していない時に話すだけなので、彼がどんな風にお客様と接しているのか知りませんでした。
見た目が少しいかついので、お客様を恫喝したりしていないか密かに心配していたのですが、
今回こうした取材に協力してもらって説得力のある説明を受け、非常に親身に接客しているのだろうと感じ、安心しました。
まあそれはいいんですが、最後にはこんなことも付け加えてくれました。
濱野「モードスケープはハイブランドや旬なブランド中心に取り扱っているイメージをお持ちのお客様は多いですが、
親しみのある定番ブランドやお馴染みのセレクトショップブランドなどにも結構な金額を出す方だと思いますよ」
確かに、買取サービスをよくご利用される方にはわかると思いますが、
基本的に定価の高くないブランドには出し値の2~3割以下に買取額を抑えるところが多いので、セレクトショップオリジナルブランドであるユナイテッドアローズのデニムが4000円で売れる買取相場のお店は、なかなかおいしいのではないでしょうか。
下地の感想
どうやら下地は見積もり額に満足したようです
下地「あの…この今日見積もりしてもらったやつなんですけど、実際売ることってできます…?」
筆者・濱野「!!!???」
筆者「え!売るの!?」
下地「はい。もう着ないですし、自分で売るのも面倒ですし…」
ということで、下地は今回調査のために持ってきてもらった服を全部実際に売ることにしてしまいました。
調査とは言え騙して査定させた濱野に気を使っているんでしょうか。まあ本人の意志なのでそこには口を挟みません。
※決して強制ではありません! あとお父さんの服はちゃんとお返しします!
なかなか鋭い指摘をする下地
ちなみに今回協力してくれた下地は、古着を売るのは大学生らしい選択肢で、もっぱら某最大手フリマアプリとのこと。
「基本的に間に誰も入らないので、買い手の払う金額がそのまま儲かるんです」だそう。
まじめで冷静なコメントです。
買取店に自分の服を見積りしてもらったのは初めてだそうで、今回の査定額も思っていたよりは高かったんだとか。
そのため、「2千円とかの差であれば、手間を考えると買取を利用してもいいかもしれません」との感想ももらうことができました。
確かに下地の言うように、モードスケープのような買取店が間に入っていると、その買取店の利益がありますから、売っていただいたお客様が受け取る金額は減ります。
しかし、何と言ってもメリットは、買取が成立した場合、その場で即現金が受け取れる点です。
※郵送買取ご利用の場合は、お売りいただくことが決まってから最短翌日に指定の口座にお振り込み致します。
フリマアプリやオークションなどに自分で出すと、売れるまでの期間や、売り上げが反映されるまでの待ち時間などがどうしても発生します。
そういう意味で言うと、ネットで売るのと買取店に売るので金額に大差ない場合は、買取店に持ち込むのも一つの選択肢になるかもしれません。
特に、セレクトショップオリジナルブランドや低~中価格帯のカジュアルブランドは、
フリマアプリなどでも、そもそも出品数が多くそれほど高額で売れていない印象ですので、
当店のような買取店に売ってしまった方が単純に楽かもしれません。
フリマアプリが強くっても、それでもモードスケープは買取を続けます!
鋭い指摘の後に不毛なことを言う下地
「正直、ブランド古着の販売・買取店でバイトしていながら自分で買取サービスを利用したことがないのはどうかなと思っていましたが、今回の企画で利用できて助かりました」
とは記事の取材を終えた下地の弁。
「うちの買取利用してみてどうだった?」という問に、微妙に的外れな感想を返してくれましたが、まあ手伝ってくれてありがとうと言っておきます。
ただ、結果的には取材だけのつもりが査定額を見て本当に売ることにしてくれたということは、それなりに納得できる金額ではあったのだと思います。
※筆者や会社から下地に対する強制、圧力などはありません!
ブランド古着店ならではの強みもあるんです
正直な所、近年は競合店の増加やフリマアプリの台頭などもあって、当店のようなブランド古着買取店は、数年前に比べて格段に運営が難しくなってきています。
とりわけフリマアプリは、お手軽且つ商品の金額がそのまま出品者の儲けになるということで、かなりマーケットのシェアを獲得してきていると思います。
しかし、だからといってブランド古着買取というサービスが無くなることはないと思います。
やはり、仕事として何年もブランドファッションに触れている人にはそれなりの知識や感覚が身につくもので、
全く流行っていなかったブランドやアイテムが急にリバイバルしだすなんてことがあり、
ブランド古着買取店のスタッフにはその辺の急に起こった(ように見える)トレンドを察知する嗅覚のある人は多いのです。
また、自分で売るには出品にかかる手間や質問対応、梱包や発送など、単純にまだまだ手間になる作業があり、
持っていって十数分待ってちょっと書類を記入して現金を受け取れる、という買取店への持ち込みの手軽さにはかなわない部分があります。
それも技術の進歩でいつなくなるかというというところではありますが。
ということで、少し長い記事になってしまいましたが、
この記事でブランド古着の買取、もっと言えば当店モードスケープに興味が湧いた方は、
是非とも一度当店にお越しいただくか、ホームページをご覧いただければと思います。
買取に出さずとも商品の中から、なかなか見つからなかったあのブランドや、お気に入りの商品を見つけていただければ幸いです。
それではまた。