世界が注目するアートなデニム:KAPITALの魅力と人気アイテムの紹介
KAPITAL(キャピタル)は、岡山県倉敷市を拠点とする日本のファッションブランドで、デニムを中心としたユニークでアート性の高いデザインで知られています。その独創的なデザインから国内外問わず、多くのアーティストたちから人気を集めているブランドです。
この記事ではKAPITALのブランド概要・特徴を解説すると共に、人気デザインやアイテムを紹介していきます。
KAPITALとは
岡山県倉敷市を拠点に展開するKAPITALは、伝統的なデニム文化と革新的なデザインを融合させたブランド。KAPITALの魅力の最大の魅力は、日本の職人技と遊び心あるユニークなデザインです。世界中から注目を浴びているKAPITALとは、どのようなブランドなのか、改めて見ていきましょう。
KAPITALのブランド概要
岡山県倉敷市といえば、日本のデニム産業の聖地として知られていますが、そこから生まれたKapitalは、ただのデニムブランドではありません。ブランド名の由来は、英語で「資本」を意味する”capital”にあります。そして、綴りの頭文字を”K”にしたのは、ブランドの発祥地であり象徴でもある岡山県倉敷市に由来しています。その名前が示すように、資本や経済的な価値だけでなく、文化や伝統という「資本」を大切にし、唯一無二のブランドアイデンティティを確立しています。
ブランドの起源は1984年、Toshikiyo Hirata氏が設立した「Kountry」に遡ります。当初はアメリカンカジュアルウェアの販売からスタートしましたが、次第に独自の製品開発に舵を切り、1996年に現在の「Kapital」へと改名。倉敷の伝統的な染色技法や織り技術を継承しつつ、斬新なデザインや加工技術を取り入れることで、他にはない世界観を築き上げました
デニムウェアだけにとどまらず、和洋折衷のユニークなデザインが特徴のアパレルやアクセサリー、さらにはヴィンテージ感のある小物類まで幅広く展開されています。特に日本の伝統技術やテキスタイルを取り入れたアイテムは、海外でも注目され、高い人気を誇っています。独特なパッチワークやリメイク風のデザインは、個性を求めるファッショニスタから支持され、カジュアルな日常着からアートピースのような存在感を持つ商品まで、多彩な魅力を提供しています。
KAPITALのデザイナー
出典 ldope.com
KAPITALの創業者である平田俊清氏は、日本のデニム産業の中心地である岡山県倉敷市を拠点に、ブランドの礎を築いた人物。1984年にアメリカンカジュアルウェアを扱う「Kountry」を立ち上げたことがその始まりです。アメリカのデニムカルチャーへの深い理解と、岡山の伝統的な技術を融合させることで、次第にオリジナル製品の開発へと進化しました。1996年にはブランド名を「KAPITAL」に変更し、文化と技術を掛け合わせた唯一無二のブランドを形成していきました。
現デザイナーであるKiro Hirata氏(平田和宏)は、平田俊清氏の息子として生まれ、父の情熱を受け継ぎつつも、新たな視点でブランドを進化させています。アートとファッションへの鋭い感性を持つKiro氏は、伝統的な要素に斬新なデザインや加工技術を取り入れることで、KAPITALを世界的なブランドへと押し上げました。父が築いた基盤に、次世代のクリエイティブなアプローチを融合させることで、ブランドは伝統と革新の共存を象徴する存在となっています。二人のビジョンと努力が、KAPITALの成功を支えています。
ブランドの特徴
KAPITALは、デニムを基盤に、和の要素やヴィンテージスタイルを取り入れたアイテムを多く生み出しています。世界中のファッショニスタから注目される理由は、遊び心と機能性。ここではブランドの注目ポイントを4つに分けて紹介していきます。「熟練のクラフトマンシップ」、「BORO(ボロ)スタイル」、「遊び心と文化の融合」、「遊び心と文化の融合」の順に見ていきましょう。
熟練のクラフトマンシップ
KAPITALの熟練したクラフトマンシップは、ブランドの特徴であるデニムやテキスタイルに深く刻まれています。特に、伝統的なインディゴ染料を用いた染色技術は、KAPITALの代名詞ともいえる存在です。この染料がもたらす深い青色は、デニム製品の美しい色落ちを生み出し、使い込むほどに個性が引き立つ魅力を持っています。
また、「KOUNTRY」というリメイクラインでは、職人たちが一つ一つのアイテムに手作業で加工を施しており、縫製や染め、刺繍、プリント、ヴィンテージ加工など、細部に至るまで技術が光ります。全てが一点物であり、同じものは存在しないのです。
特に注目すべきはパッチワークの技術。デニムの耐久性や風合いを活かしつつ、色や質感のコントラストを楽しめるデザインを生み出しています。これにより、他にはない個性的なアイテムが完成します。また、KAPITALのシグネチャーともいえるバンダナプリントは、シャツやスカーフ、ハットなどの幅広いアイテムに用いられ、ブランドのアイデンティティを強調しています。職人の手による繊細な技術と、伝統と革新が融合したデザインが、KAPITALの世界観を唯一無二のものにしているのです。
BORO(ボロ)スタイル
BOROスタイルは、日本の伝統的な「BORO」文化、すなわち布を修繕して使い続ける習慣に強く影響を受けたデザインが特徴です。このスタイルによって、実用的でデザイン性が高いだけでなく、サステナブルで洗練された美しさをもつアイテムが生み出されるのです。特にBOROデニムジャケットは、KAPITALのクラフトマンシップを象徴するアイテムで、伝統的な刺し子縫いを用いて生地を補強しながら、独特のヴィンテージ感を演出します。「ボロボロ」を由来とするこの技術は、時代を超えた手仕事の魅力を現代に蘇らせるものです。
2024年SSコレクションでKOUNTRYラインに登場したBOROジャケットは、新しい生地を使用しつつ、ヴィンテージテキスタイルの風合いを忠実に再現しています。デニムパッチワークプリントや刺し子の要素が加えられたこのジャケットは、クラシックなバックルバックやプリーツフロントといったディテールが保たれているのも魅力。今シーズンのポイントは、軽量で快適なカプロン/コットンの裏地が使われていることです。暖かい日にも通気性を提供する設計でありながら、見た目には時代を感じさせるオーセンティックな雰囲気を持っています。KAPITALのBOROスタイルは、過去と現代をつなぐ唯一無二のデザイン哲学を体現しているのです。
遊び心と文化の融合
KAPITALのデザインには、日本文化やアメリカのヴィンテージ、ミリタリー、ワークウェアといった異なる文化が見事に融合されています。この組み合わせによって、ブランドの遊び心溢れるアイデンティティをが形作られています。たとえば、伝統的な和の刺繍やパターンを取り入れつつ、アメリカンカジュアルの象徴であるデニムやミリタリーテイストを大胆にミックスすることで、ノスタルジックでありながら現代的な魅力を持つアイテムを生み出しています。
また、KAPITALのデザインは、クラシックなワークウェアに新たなひねりを加えたり、ユニークなディテールや風刺的なモチーフを取り入れたりと、どこかユーモアを感じさせるものが多い点が特徴です。遊び心と職人技が調和し、既存の枠にとらわれない自由な発想が体現されています。異なる時代や文化を掛け合わせながらも、どのアイテムにも統一感があり、KAPITALらしい個性がしっかりと息づいているのです。
2024年LVMHグループの傘下に
2024年、KAPITALは世界最大級のラグジュアリーグループであるLVMHの傘下に加わり、ブランドの新たなステージに突入しました。LVMHの持つ豊富なリソースとグローバルネットワークを活用することで、KAPITALが、さらに広範囲に認知されることが期待されています。これまでにも海外で注目を集めていたKAPITALですが、今回の提携により、海外市場での存在感を一層強め、世界各地での店舗展開が進む可能性が高まっています。
また、LVMHの傘下入りは、KAPITALのアイデンティティを維持しながらも、新たなファン層へのアプローチを可能にする第一歩です。特に、ブランドの特徴である伝統的な日本の技術とユニークなデザインは、LVMHの国際的な影響力を通じて、さらに多くの人々から注目されるでしょう。
代表的デザイン、人気アイテム紹介
他にはないユニークなデザインと職人技が詰まったKAPITALのアイテムたち。伝統技術を活かしたBOROシリーズや、遊び心あふれるボーン柄、そして多機能なリングコートなど、ファッションの枠を超えたアイテムが揃っています。ここでは、KAPITALの人気デザインやアイテムを紹介していきます。
ボーン柄

ここ数年、SNSでファッショニスタたちが身に纏う姿を見かける機会が増えたKAPITALのボーン柄シリーズ。そのブームの先頭を走るのが、間違いなくこのデザインです。骨をモチーフにした斬新なデザインは、一見インパクトが強いようでいて、KAPITALの上質なデニム生地やアイテム全体に絶妙に溶け込みます。
Tシャツやスウェットだけでなく、デニムやアウターにも展開されるボーン柄は、カジュアルなアイテムでありながらアートのような深みを持ち、コーディネートの主役になります。さらに、経年変化による味わい深い風合いも特徴で、長く愛用するほどに自分だけの特別な一着に育っていくのも、このシリーズならではの楽しみです。
スマイリーフェイス


スマイリーフェイス柄シリーズは、ブランドの遊び心とユニークさを象徴するデザインとして人気を集めています。一見シンプルで親しみやすいスマイリーフェイスですが、KAPITALが手がけると、一味違った表情を見せます。その中でも特に目を引くのが、ユーモラスで愛らしい4つ目のスマイリーフェイス。ストリートファッションで定番化しているモチーフを、KAPITALらしく大胆かつ個性的にアレンジしています。
さまざまなアイテムに展開されるこのデザインは、シンプルながらもインパクトを与え、カジュアルなスタイルに楽しいアクセントを加えてくれます。
OKABILLYシリーズ

OKABILLYシリーズは、アメリカのワークウェアのタフさと、日本の繊細なテキスタイル技術が絶妙に融合したシリーズ。ロカビリー文化へのオマージュを込めながら、KAPITALならではのアレンジで再解釈されています。独自のプリントや刺繍が施されたアイテムには、アメリカンヴィンテージの雰囲気と日本のクラフトマンシップが見事に融合しており、どの角度から見ても一味違う存在感を放っています。
鮮やかなカラーパレットやユニークなモチーフが目を引くOKABILLYシリーズは、ジャケットやシャツ、パンツといった多彩なラインナップを展開しています。その中でも、ユーモラスなデザインと洗練されたシルエットの組み合わせが、ストリートシーンやカジュアルウェアの中で一際目立つ魅力となっています。
センチュリーデニム

センチュリーデニムは、デニムという枠を超えたブランドの代名詞ともいえる特別なアイテムです。このデニムは、伝統的な刺し子織りと現代的な技術を融合させた独自のテキスタイルが特徴で、通常のデニムでは味わえない唯一無二の表情を生み出します。センチュリーデニムの名前が示す通り、100年先にも受け継がれるような耐久性と美しさを兼ね備えた一着として、長く愛用できる特別な存在です。
ポイントは、その生地に施された繊細な刺し子模様で、日本の伝統的な技術が感じられる逸品に仕上がっています。また、KAPITALならではの洗練されたヴィンテージ加工が施されており、履き込むほどに風合いが増し、経年変化を楽しむことができます。
リングコート

リングコートは、発売から15年以上にわたり愛され続けるブランドの代表的なアイテム。特徴的なリング状のフードは、マフラーとして首元を包んだり、帽子のように頭を覆ったりと、多彩なアレンジが可能で、寒い季節に最適です。
さらに、リングコートは、シーズンごとに素材やディテールが変化し、毎回新しい表情を見せてくれるため、コレクション性が高いアイテムでもあります。たとえば、ウールやコットンといった素材選びや、独特なカラー展開が、他にはない特別感を生み出し、ファンを魅了させています。中古市場も含めて、お気に入りのデザインを探すのもおすすめです。
まとめ
最後までお読み頂きありがとうございました。
KAPITALは、日本の伝統技術と現代的なデザインを融合させた、他にはない個性的なファッションブランドです。職人技や地域文化を大切にしながら、世界中のファッション愛好家を魅了し続けています。KAPITALのアイテムは、着る人の個性を引き立て、唯一無二のスタイルを提供するブランドとしてこれからも注目されることでしょう。
モードスケープではKAPITALの買取を強化しています。アイテムの価値を適正に反映し、最高額を見出す査定をいたします。KAPITALのアイテムを売りに出すか迷っている場合にも、是非モードスケープにご相談下さい。とりあえず値段だけ聞いて検討したいという場合は、LINE査定などで査定額を見積もることも可能です。お気軽にご相談ください。
KAPITALのお買い取り案内ページはこちら
モードスケープではKAPITALの買取を強化しています。人気のデニムアイテムはもちろん、特にKOUNTRY(カントリー)、BORO(ボロ)などの加工が施されたアイテムも高価買取の対象となっております。お買い取りをご検討の際は、お気軽にご相談ください。
KAPITALの買取について
この記事を書いた人

MODESCAPE
ブランド服専門の買取店モードスケープです。トレンドから過去の名作まで、ワクワクするブランドアイテムを販売・買取しています。ファッションに関する様々な記事・コラムを配信しています。