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伝説の「デカルナン期」再び。BALMAIN(バルマン)のアーカイブが今、中古市場で高騰する理由とは

2026年2月21日

バルマン

伝説の「デカルナン期」再び。BALMAIN(バルマン)のアーカイブが今、中古市場で高騰する理由とは

昨今のファッションシーンにおいて、「アーカイブ」という言葉が持つ意味の重みが増しています。Maison MargielaやRaf Simonsといったブランドの過去の作品がアートピースのように扱われる中、ここ数年、リユース市場において明確な潮流の変化が見受けられます。それは、再評価の対象が90年代のミニマリズムや解体構築から、2000年代後半の「熱狂的なロック・シック」へと広がりを見せていることです。

その中心に位置するのが、かつてBALMAIN(バルマン)のクリエイティブ・ディレクターを務めたChristophe Decarnin(クリストフ・デカルナン)です。

私たちMODESCAPEのバイヤーチームも肌で感じていることですが、デカルナンが手掛けた当時のアイテム、いわゆる「デカルナン期」の作品の相場が、現在じわじわと、しかし確実に上昇しています。なぜ今、10年以上前の「ロックな服」が再び脚光を浴びているのか。今回は、モードの歴史にその名を刻む天才、クリストフ・デカルナンの功績と、そのアーカイブが持つ普遍的な価値について紐解いていきます。

クチュールとグランジの融合。デカルナンが築いた「破壊的」なラグジュアリー

クリストフ・デカルナン
出典 drapersonline.com

ピエール・バルマンが1945年に設立したBALMAINは、かつては優雅なジョリエ・マダム(Jolie Madame)スタイルを象徴する、伝統的で保守的なクチュールメゾンでした。その眠れる巨人を、2006年の就任から瞬く間に「世界で最もエッジの効いた、そして最も高価なプレタポルテブランド」へと変貌させたのがクリストフ・デカルナンです。

Paco Rabanne(パコ・ラバンヌ)で培った経験を持つ彼は、メゾンの伝統である刺繍やテーラリングの技術を継承しつつ、そこに大胆にもストリートやグランジ、そしてミリタリーの要素を注入しました。彼の哲学は、単に「流行の服を作る」ことではなく、「クチュールのクオリティで、ボロボロの服を作る」という、ある種のパラドックスにありました。

当時のファッションウィークでの衝撃は忘れられません。穴だらけのTシャツ、泥にまみれたようなブーツ、極限までタイトなレザーパンツ。一見すると古着のように見えるそれらのアイテムには、信じられないほどの時間と手作業、そして最高級の素材が惜しみなく使われていました。「Balmania(バルマニア)」と呼ばれたその熱狂は、マイケル・ジャクソンやカニエ・ウェストといったトップスターを魅了し、ラグジュアリーファッションの定義そのものを書き換えてしまったのです。

バイカーデニム、ナポレオンジャケット…歴史を変えたマスターピースたち

デカルナン期のBALMAINを語る上で欠かせないのが、いくつかのアイコニックなマスターピースです。これらは現在の中古市場においても特に高値で取引される傾向にあります。

1.バイカーデニム(Biker Jeans)

バイカーデニムパンツ

デカルナンの代名詞とも言えるのが、膝部分に蛇腹(じゃばら)状のステッチワークを施したバイカーデニムです。今でこそ多くのブランドが模倣するデザインですが、オリジナルである当時のBALMAINの完成度は別格です。

厚手でありながらしなやかなコットン素材、脚のラインに吸い付くような立体裁断、そして職人の手作業によるリアルなヴィンテージ加工。特に2009年〜2011年頃のモデルに見られる、オイル染みやクラッシュ加工の迫力は、現行品にはない荒々しい美宿っています。

2.ナポレオンジャケット(Napoleon Jacket)

ナポレオンジャケット

もう一つの象徴が、ミリタリーを極上のドレスウェアへと昇華させたナポレオンジャケットです。強調されたショルダーライン(パワーショルダー)と、ウエストを極端に絞ったシャープなシルエットが特徴です。

特筆すべきは、その装飾性です。金銀のモール刺繍やスワロフスキー、金属ボタンがびっしりと並ぶ様は圧巻の一言。数千時間を要すると言われる刺繍ワークは、オートクチュールの技術そのものであり、単なる「服」を超えた工芸品としてのオーラを放っています。

3.デストロイTシャツ・スウェット

デストロイTシャツ

「ボロボロのTシャツに10万円以上を払う」という価値観を定着させたのもデカルナンでした。しかし、これらは単に破いただけでなく、生地の段階から特殊な薬品処理を施し、洗いをかけ、計算された位置にダメージを与えるという緻密な工程を経て作られています。とろけるような薄手のコットンリネン素材の肌触りは、見た目のグランジ感とは裏腹に、極上の着心地を約束します。

時を経ても色褪せない価値。MODESCAPEがデカルナン期を高く評価する理由

なぜ今、デカルナン期のアイテムが再評価されているのでしょうか。一つの理由は、現在のファッショントレンドにおける「Y2K」や「Indie Sleaze(インディ・スリーズ)」といった、2000年代後半の退廃的でグラマラスなムードのリバイバルです。

しかし、より本質的な理由は、「圧倒的なモノ作りの質」にあります。ファストファッションの台頭や、ラグジュアリーブランドの商業化が進む中で、デカルナン期のような「狂気的なまでにコストと手間をかけたプレタポルテ」は、現代の生産背景では再現が難しくなっています。

「あの頃のバルマンは、生地の厚みが違う」 「縫製のピッチが異常に細かい」

実際に手に取ったお客様や、私たちバイヤーの間では、そのような会話が交わされます。当時のアイテムは、単なるブランドネームだけでなく、服としての物理的な強さと美しさを持っているのです。

MODESCAPEでは、現在のクリエイティブ・ディレクターであるオリヴィエ・ルスタン(Olivier Rousteing)が手掛けるモダンで煌びやかなBALMAINももちろん取り扱っていますが、それとは明確に区別して、クリストフ・デカルナン期のアーカイブアイテムを特別枠として評価しています。

特に、以下のようなアイテムをお持ちの方は、今が売却の好機と言えるでしょう。

初期(2009SS-2010AW頃)のバイカーデニム
重厚な装飾が施されたミリタリージャケットやナポレオンジャケット
デストロイ加工が施されたTシャツやフーディー レンジャーブーツやサイドジップブーツ

私たちは、年代によるシルエットの微細な違いや、加工の種類の違い(コーティングの有無、クラッシュの度合いなど)を正確に識別し、その希少性を価格に反映させることができます。一般的なリサイクルショップでは「状態の悪い古着」と判断されかねないダメージ加工のアイテムであっても、MODESCAPEならそれが「意図されたデザイン」であり「歴史的な価値」であることを理解しています。

まとめ

クリストフ・デカルナンがBALMAINを去ってから10年以上が経ちました。しかし、彼が残した「攻撃的で、退廃的で、最高にエレガント」なスタイルは、色褪せるどころか、時を経てヴィンテージとしての深みを増しています。

流行は巡りますが、本物は残り続けます。もしあなたのクローゼットに、かつて熱狂して手に入れたデカルナンの作品が眠っているのなら、それは今、新たな輝きを放つ宝石かもしれません。その価値を正しく理解し、次なる愛好家へと繋ぐ架け橋となることが、私たちMODESCAPEの使命です。

売却をご検討の際は、ぜひ一度ご相談ください。ファッションを愛するバイヤーが、一点一点、敬意を持って査定させていただきます。

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MODESCAPEでは、BALMAIN HOMMEの買取を強化しています。中古市場でも安定した人気を誇るブランドを象徴するデコラティブなエンブレム使いのアイテムや、構築的なテーラリング、ダメージ加工を施したデニムやバイカーパンツなど、モードスケープではアイテム一つ一つの価値を理解し適正な査定をいたします。お買い取りをご検討の際は、お気軽にご相談ください。
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この記事を書いた人

MODESCAPE

ブランド服専門の買取店モードスケープです。トレンドから過去の名作まで、ワクワクするブランドアイテムを販売・買取しています。ファッションに関する様々な記事・コラムを配信しています。

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