
新ブランド「DAIWA 247」が示す、DAIWAアパレルの新章——PIER39・LIFESTYLEとの違いを読み解く
2026年2月、フィッシング用品の世界的ブランドであるDAIWA(ダイワ)から、新たなアパレルライン「DAIWA 247(ダイワ ニーヨンナナ)」がローンチされました。「Deliver Weather-Ready Wear for better 247」というコンセプトを掲げ、気候変動が激しさを増す現代において”日常着としての全天候型ウェア”を提案するこの新ブランドは、DAIWAのアパレル事業における大きな転換点として注目を集めています。
私たちMODESCAPEのバイヤーチームも、DAIWAが展開するファッションラインの動向には長らく注目してきました。DAIWA PIER39(ダイワ ピア39)の爆発的な人気、DAIWA LIFESTYLE(ダイワ ライフスタイル)による本格アウトドア路線の開拓、そして2026年3月末をもって約9年の歴史に幕を下ろしたD-VEC(ディーベック)。
DAIWAのアパレル事業は常に変化し続けています。
本記事では、DAIWA 247を中心に、各ラインの違いと棲み分けを整理しながら、DAIWAアパレルの”現在地”をお伝えします。
DAIWA 247とは——「全天候型デイリーウェア」という新たな提案
ここでは、2026年2月に誕生したばかりのDAIWA 247のコンセプトと、従来のDAIWAアパレルラインとの違いを解説します。

日常生活のための全天候型ウェア
DAIWA 247の名称に込められた「247」は、24時間・7日間——つまり「いつでも、毎日」を意味しています。コンセプトスローガン「Deliver Weather-Ready Wear for better 247」が端的に表しているように、このラインが目指すのは、酷暑や寒風といった気象変化のなかでも日々の生活を快適に過ごすための”デイリーライフウェア”です。
DAIWAのブランドスローガン「Together With Water=水との共存」のもと、海という過酷な環境を知り尽くしたフィッシングブランドならではの素材知見・生産背景を活かしつつ、フィッシングウェアそのものではなく、都市生活やアウトドアフィールドにも対応するリアルクローズとして設計されている点が特徴です。
D-VECの休止と247の始動——DAIWAアパレルの転換点
DAIWA 247を語るうえで見逃せないのが、D-VECブランドの休止です。2017年にローンチされたD-VECは、DAIWAが初めて本格的に手がけたファッションブランドでした。原宿キャットストリートや表参道ヒルズに直営店を構え、都市生活者に向けたハイエンドなウェアを展開していましたが、2026年3月31日をもってブランド休止が発表されました。約9年にわたる歴史に幕を下ろした形です。
その直前の2026年2月2日にDAIWA 247がローンチされたことは、DAIWAのアパレル戦略における方向転換を象徴しています。D-VECがハイブランド志向のプロダクトを展開していたのに対し、DAIWA 247はフィッシングウェアの素材や生産背景を共有しながら、より手の届きやすい価格帯で日常使いに特化したウェアを提案しています。D-VECのDNAを受け継ぎつつも、より多くの人にDAIWAの技術力を届けるための”リスタート”と捉えることができるでしょう。
実際に、阪急うめだ本店8階「GREEN AGE」にあったD-VECの売場がDAIWA 247の常設店として2026年2月18日にリニューアルオープンしたことからも、この引き継ぎの意図が読み取れます。
DAIWA 247の注目テクノロジーとアイテム
DAIWA 247は、フィッシングの現場で鍛え抜かれた独自技術を日常着に落とし込んでいます。ここでは、DAIWA 247ならではのテクノロジーと注目アイテムをご紹介します。
出典 web.goout.jp
コンビアップシステム——着るシーンに合わせた”合体服”
DAIWA 247を象徴する独自技術が「コンビアップシステム」です。これは、ジャケットのフロントファスナーの両サイドに配置された専用ファスナーを使って、別売のベストとジャケットを一体化させる仕組みです。単体で重ね着するとどうしても生じるズレを大幅に軽減し、アクティブな動作時でも安定した着用感を実現します。
さらに、ベストの厚みを身体の正面から両サイドに分散させることで足元の視界が確保され、アウトドアフィールドでの安全性も向上するという、フィッシングウェアの開発経験から生まれた機能です。 シェルジャケットとインサレーションベストを一体化させるレイヤリングシステム自体はアウトドアウェアでは珍しくありませんが、DAIWAのコンビアップシステムは、釣り場で培った”動きながら着脱する”というリアルな使用場面を反映した設計思想が光ります。
GORE-TEX®プロダクトの採用
DAIWA 247のシェルジャケットには、GORE-TEX® PRODUCTS FABRIC(ePE膜)が採用されています。防水透湿性に優れながら柔らかくしなやかな着心地を実現しており、裏地にメッシュを配した二重構造で、雨の日や肌寒い日にも快適さを維持します。
また、PERTEX® SHIELD PROを採用した軽量シェルジャケットもラインナップされており、40デニールリサイクルナイロン糸をベースに2.5層構造とすることで、防水透湿性と軽量性、適度なストレッチ性を両立しています。
注目すべきは、表地に75デニールリサイクルポリエステルや環境に配慮した撥水加工を採用している点です。サステナブルな素材選定は、DAIWAが今後のアパレル事業で重視する姿勢を表しています。
DANNER(ダナー)とのコラボレーションシューズ

ローンチと同時に発表されたのが、アメリカのシューズブランドDANNERとのコラボレーションモデル「DANNER RIVER WALKER LOW(DB-6026)」です。DANNERは、世界で初めてブーツにGORE-TEXを採用したブランドとして知られており、水辺での使用を前提としたDAIWAとの親和性は非常に高いと言えます。価格は、DAIWA 247のなかではプレミアムな位置づけのアイテムです。
POTR(吉田カバン)とのコラボレーションバッグ

2026年2月14日には、吉田カバンが展開するライフスタイルブランド「POTR(ピー・オー・ティー・アール)」とのコラボレーションバッグコレクションが発売されました。デイパック、トートバッグ、ショルダーバッグの全3型で、コットンライクな風合いの66ナイロンを採用し、耐摩擦・引き裂き強度に優れた撥水仕様に仕上げられています。
DAIWAの標準的なルアーケースが収納できるポケットや、カラビナを取り付けられるループ状のナイロンテープなど、フィッシング由来のディテールがデザインアクセントとして取り入れられており、タウンユースとフィッシングシーンの両立というDAIWA 247の哲学を体現するコレクションです。カラーはデザートベージュとインクブラックの2色展開で、完全数量限定での販売となりました。
DAIWA 247・PIER39・LIFESTYLEの棲み分け
DAIWAは複数のアパレルラインを同時に展開しており、それぞれのコンセプトの違いを理解することで、各ブランドの魅力がより明確になります。
DAIWA PIER39——釣りから生まれたファッションブランド
DAIWA PIER39は、BEAMSメンズカジュアルディレクターの中田慎介氏が手がけるラインとして2020年春夏シーズンにデビューしました。「大自然と都市をシームレスに繋ぐ架け橋」をコンセプトに、フィッシングの機能性を都市生活に落とし込んだリアルクローズを提案しています。
DAIWA PIER39の特徴は、あくまで”ファッション”が主軸にある点です。ビッグシルエットやミリタリー風のディテール、セレクトショップとの多彩なコラボレーションなど、トレンドに敏感な層を強く意識したデザインアプローチが際立ちます。価格帯はDAIWA 247よりも高めに設定されており、ファッション感度の高い20〜30代を中心に、入手困難なアイテムも少なくありません。
DAIWA PIER39の詳しいブランド解説やアイテム紹介は、こちらの記事をご参照ください。
・DAIWA PIER39は釣り×ファッションを実現!注目アイテムも紹介
DAIWA LIFESTYLE——本格アウトドアへのアンサー
2022年11月にローンチされたDAIWA LIFESTYLEは、フィッシングに限定せず、キャンプやトレッキングなどアウトドア全般をカバーする「マルチフィールドライン」として誕生しました。ダークネイビーブルーで統一されたカラーリングと、GORE-TEX®やRAINMAX®といった高機能素材を軸にした本格的なアウトドアプロダクトが特徴です。
DAIWA PIER39がファッション寄り、247がデイリーウェア寄りであるのに対し、LIFESTYLEはよりアウトドアシーンでのパフォーマンスを重視したプロダクトラインと位置づけられます。
DAIWA LIFESTYLEの詳しいアイテム紹介やPRO/BASEラインの解説は、こちらの記事をご参照ください。
・DAIWA PIER39に続く新ライン「DAIWA LIFESTYLE」を解説します!
3ラインの比較まとめ
改めて整理すると、DAIWAの現行アパレルラインは以下のように棲み分けされています。
| DAIWA PIER39 ダイワ ピア39 「釣り×ファッション」をテーマに、トレンドを押さえたデザイン性の高いリアルクローズを展開。セレクトショップとの協業やビッグシルエットが特徴で、ファッション好きに支持されています。 |
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| DAIWA LIFESTYLE ダイワ ライフスタイル 「マルチフィールド」をテーマに、GORE-TEX®やRAINMAX®を駆使した本格アウトドア仕様のウェアとギアを展開。統一されたダークネイビーブルーの世界観が特徴です。 |
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| DAIWA 247 ダイワ 247 「全天候型デイリーウェア」をテーマに、DAIWAのフィッシングウェアの素材・生産背景を活かした日常着を、手の届きやすい価格帯で展開。コンビアップシステムなど独自技術を搭載しつつ、クリーンで街に馴染むデザインが魅力です。 |
それぞれがDAIWAの技術力を異なる角度から日常に届けるプロダクトであり、用途やスタイルの好みに応じて選び分けられることが、DAIWAアパレルの面白さと言えるでしょう。
中古市場での評価とMODESCAPEでの買取
DAIWAのアパレルラインは、リユース市場においても安定した需要を持つブランド群です。ここでは、各ラインの中古市場での評価と、MODESCAPEでの買取についてお伝えします。
DAIWA PIER39は、発売直後の完売アイテムや限定コラボレーションモデルを中心に、リユース市場でも高い人気を維持しています。特にGORE-TEX INFINIUMを採用したアウター類や、UNITED ARROWS・L’ECHOPPEなどとの別注モデルは、定価を上回るプレミアム価格で取引されるケースも珍しくありません。ファッションブランドとしてのブランド力が確立されていることが、リセールバリューの安定につながっています。
DAIWA LIFESTYLEは、GORE-TEX®プロダクトを搭載したアウター類を中心に一定の需要があります。機能性の高さと、ダークネイビーブルーという統一された美意識は、アウトドア愛好家やミニマルなスタイルを好む層から評価されています。
そして新たにローンチされたDAIWA 247は、今後のリユース市場での動向が非常に注目されるブランドです。ローンチからわずか2か月でDANNERやPOTR(吉田カバン)といった実力派ブランドとのコラボレーションを次々と展開しており、限定アイテムの希少性は今後さらに高まる可能性があります。また、コンビアップシステムのような独自技術を搭載したプロダクトは、実用面での差別化が明確なため、中古市場においても”この製品でしか得られない価値”として評価されやすい傾向にあります。
私たちMODESCAPEでは、DAIWAの各アパレルラインについて、ブランドの背景やアイテムごとの市場価値を踏まえた適正な査定を行っています。DAIWA PIER39のコラボアウター、DAIWA LIFESTYLEのGORE-TEXシェル、そしてDAIWA 247の新作プロダクトまで、一点一点の価値を見極めてお買取いたします。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。DAIWAのアパレル事業は、2017年のD-VECに始まり、DAIWA PIER39で「釣り×ファッション」という唯一無二のポジションを確立し、DAIWA LIFESTYLEで本格アウトドアへと領域を広げ、そして2026年、DAIWA 247で「全天候型デイリーウェア」という新たな提案に至りました。フィッシング用品メーカーとして60年以上にわたり培ってきた素材知識と技術力を、日常着というフィールドに惜しみなく注ぎ込む姿勢は、DAIWAならではの説得力があります。
もしあなたのクローゼットに、DAIWA PIER39やDAIWA LIFESTYLEのアイテムが眠っているのなら、それは今もなお価値を持ち続ける一着かもしれません。テイストの変化や整理のタイミングで手放すことを検討されているなら、ぜひ一度MODESCAPEにご相談ください。フィッシングウェアの技術背景からファッションとしての文脈まで理解したバイヤーが、一点一点、丁寧に査定させていただきます。
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この記事を書いた人
MODESCAPE
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