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ニットの新しい価値感を創造する。“糸がもつ多様性を嗜む“Nahyatのニットとは

2024年2月14日

Nahyat

ニットの新しい価値感を創造する。“糸がもつ多様性を嗜む“Nahyatのニットとは

2017年に依田聖彦氏により設立されたニット専業ブランド「Nahyat」。“糸がもつ多様性を嗜むこと“をブランドコンセプトに掲げており、素材である糸・編み方に徹底的にこだわったニットを展開しています。年に1度の受注生産のみでの販売形態ですが、口コミやSNSで認知が広がり、ファッション感度の高い服好きの間で話題になっているブランドです。
この記事ではNahyatのブランド紹介とともに、デザイナー依田聖彦氏のニットへのこだわりを紐解いていきます。

Nahyatとは

ナヤット
出典 fashionnetwork.com

「Nahyat」は、独自の哲学と技術をもって糸から紡ぎ出されるニットウェアを専門とするブランドです。細部にわたるこだわりと繊細な手仕事により、着る人の日常に溶け込む上質なアイテムを提供しています。依田聖彦氏によって立ち上げられたこのブランドは、素材の選定からデザイン、製造の各プロセスにおいて、糸が持つポテンシャルを最大限に引き出すことを追求しています。
ここでは、Nahyatがどのようなブランドなのか見ていきましょう。

Nahyatのブランド概要

2017年に設立された「Nahyat」は、独特の哲学を持つニット専業ブランドです。創業者の依田聖彦氏は、かつてヨウジヤマモトでニット部門を牽引し、豊かな経験と情熱をもってこのブランドを立ち上げました。Nahyatという名前は、糸を織る、籠を編むといった意味を持つサンスクリット語に由来し、その名の通り、手仕事にこだわったアイテム作りが特徴です。

Nahyatは、年間約10型のアイテム展開に絞り込むというユニークなアプローチを取っています。この限定性は、受注生産方式を採用しているためで、購入を希望する顧客は受注会に参加し、半年後に納品される服を選びます。依田氏は、セレクトショップへの卸しや自社オンラインストアの運営を避け、顧客が気に入った服だけを生産できる体制にこだわっています。セレクトショップのみで販売するアイテムを共に製作することはありますが、通常商品が他の店に並ぶことはありません。

受注会では、依田氏自身がデザインへの深いこだわりを語り、顧客は直接その哲学を聞くことができます。顧客はただ服を買うだけでなく、作り手の顔が見えることで喜びや満足感を得ることができるでしょう。

Nahyatが年間で製作するアイテム数を意図的に10型に限定しているのは、依田氏が以前に多数のアイテムを手掛けながらも、ランウェイで際立つためだけの服作りに疑問を感じた経験に基づいています。そこから、真に価値あるアイテム作りへの転換を図ったのです。

Nahyatの服は、着る人がその品質・快適さ・デザインの良さを語りたくなるような、真のファッションを追求しています。流行に左右されない独自のスタンスを持ちながらも、ファッション性を損なわない、稀有なブランドとしての地位を築いています。このように、Nahyatはただの服ではなく、着る人の生活に溶け込む芸術品を提供することを目指しており、その姿勢は多くのファッション愛好家から高い評価を受けています。

ブランドコンセプト“糸がもつ多様性を嗜むこと“

「Nahyat」は、糸が持つ無限の可能性と多様性を深く掘り下げ、それを嗜むことをコンセプトに掲げています。羊毛から蚕の絹、綿や麻、再生繊維や合成繊維まで、あらゆる素材の独特な表情と質感を探求し、それぞれが持つ特性を最大限に活かした服作りに取り組んでいます。

ブランドのコンセプトは、依田氏がもともと好んでいた料理を作ることや食べることの楽しみに通じるものをファッションに反映させることで誕生しました。美味しいものを求める純粋な欲求と、その体験を豊かにするための無限のレシピからインスピレーションを受け、服作りに置き換えていきました。自己顕示欲や所有欲から一歩引いた場所にある、より内面的な満足を追求するブランドにしたいという依田氏の思いが現れています。服を通じて、人々が自分自身と向き合い、本質的な価値や美しさを嗜む経験を提供したいという願いが込められたのがNahyatです。

デザイナー依田聖彦

依田聖彦
出典 1101.com

依田聖彦のファッションに対する情熱は、一般的な経路をたどったわけではなく、衣食住のいずれかを深く掘り下げたいというシンプルな動機から始まりました。群馬県出身の依田氏がファッション業界への道を選んだのは、文化服装学院の学費と、イタリア・フィレンツェへサッカーを見に行くための旅費と学費が同額だったことからの直感的な決断でした。この奇妙な運命の導きが、彼をファッションの世界へと導いたのです。

依田氏は、文化服装学院でレディースパターンを学んだ後、ヨウジヤマモトでニットとカットソーのデザイナーとしてキャリアをスタートさせました。ファッションに対する当初の興味がなかったにもかかわらず、彼は素材とその背景に深い魅力を感じ始めます。特に、学生時代に見た繊維の顕微鏡写真から、生地がそのもととなる繊維からどのように作られるか、という原理に興味を持ち、ニットへの情熱を深めていきました。生地と、そのもととなるものの原理が全部繋がっていることや目に見えないほどの細かな繊維の形状が集合することで、様々な素材が生まれることに面白さを感じたのです。

依田氏のデザインに対するアプローチは、彼のユニークな生い立ちと視点に根ざしており、その思考がブランドのデザインや運営において重要な役割を果たしています。


糸の多様性を追求したニット

ナヤットのニットにはどれも依田氏のこだわりと、受注生産ならではのクオリティの高さを感じられます。またニットというシンプルなアイテムを突き詰めてデザインに追求するその姿勢は、ポール・ハーデン・フランク・リーダーなどのブランドに見られる職人的な作風に近くなっています。ナヤットのニットにこめられた依田氏のこだわりをさぐっていきましょう。

ナヤットのニット込められた想い

ニット専業ブランド「Nahyat」の製品に込められた思いは、その創設者である依田聖彦氏の細部にまで及ぶ熱い情熱と、糸一本一本に対する深い敬意から生まれています。

依田氏は、数百種類の糸を自ら選び抜き、サンプルを作成するところから始めます。その過程で一度編んだニットを解き、歪んだ状態の糸で再度編み直すという、時間と労力を惜しまない工程を経て、1着1着のニットが生み出されます。アイテムの価格帯は20,000円から70,000円とされており、ほとんどがクルーネックで、ミドルゲージの糸を使用し、ダークトーンを基調としたスタイルが特徴です。

依田氏のデザイン哲学は、素材のニュアンスを近くで見たときに感じられることに重点を置いています。シンプルながらも、風合いや色の表現には絶妙な注意が払われ、着る人がその質感や色合いの豊かさを直接感じ取れるように工夫されています。

また、寸法や仕様においては妥協を許さず、メンズ向けにデザインされているものの、性別にとらわれず、女性でもゆったりとしたシルエットで着用できる柔軟性を持たせています。

「Nahyat」のウェブサイトにもブランドの独自性が現れています。カラーや混率、価格だけでなく、糸の品種や番手、編み地のゲージ数、目付けなど、製品に関する詳細な情報が全て掲載されているのです。これに加えて、加工方法や製品のコンセプトに関する説明も細かく記載されており、購入者が製品を選ぶ際に、ただの衣類を超えた深い価値を理解し、感じ取ることができるようになっています。このように、「Nahyat」のニット一枚一枚には、依田氏の素材と製法に対する深いこだわりと、着る人に対する配慮が込められており、それは単なるファッションアイテムを超えた、身に着ける人との深い結びつきを生み出すことを目指しています。

定番アイテム


【アルパカニット】

アルパカニット

ニット専業ブランド「Nahyat」のアルパカニットは、その温もりと柔らかさで多くの愛好家を魅了しています。この定番アイテムは、アルパカの繊細な毛を使用しており、独特のふんわりとした手触りと優れた保温性が特徴です。依田氏は、アルパカの毛の質感を最大限に活かすために、編み方やゲージの選定に細心の注意を払い、見た目の美しさだけでなく、着心地の良さにもこだわっています。色は自然の温かみを感じさせるパレットで展開され、どのアイテムも時代を超えて愛されるデザイン。性別を問わず、どんなスタイルにも合わせやすい汎用性の高さも魅力の一つです。


【カシミヤシリーズ】

カシミヤシリーズ

「Nahyat」のカシミアシリーズは、長年の悩みと挑戦の末に生まれたアイテムです。依田氏がカシミアの潜在能力を引き出すことに注力し、その柔らかく滑らかな風合いを超える魅力を追求しました。依田氏は強撚技術によって糸の物性の限界を探る実験を重ね、糸の動きや肌触りのバランスが取れた素材を選び出しました。この緻密な過程に、糸作りに1ヶ月、編み地の確定にはさらに3ヶ月の歳月を重ねています。

カシミアシリーズのアイテムには、それぞれ一箇所ずつポイントが設けられています。クルーネックのプルオーバーニットの裾のリブにはスリットが設けられています。ここではカシミアではなく、和紙を芯に羊毛を巻きつけた特殊な糸を使用し、毛羽立ちを防ぎつつ、目立ちの美しさを実現しています。

さらに、タートルネックやジップブルゾンにもそれぞれ独自の工夫が施され、カシミアならではの質感を損なわないよう細心の注意を払いながら、機能性とデザイン性を高めました。タートルネックではエルボー部にラムスキンを、ジップブルゾンでは襟元の形状を保つために麻のテープを採用しています。これらの工夫により、Nahyatのカシミアシリーズは、単なる暖かさを超えた深い魅力を持つコレクションとして、あらゆる年代の人々に寄り添います。


【N-077 リネンニット】

n-77
出典 nahyat.com

「Nahyat」の定番アイテムであるN-077 リネンニットは、扁平状の麻紐を使用し、手編みによって独特の質感を生み出しています。このアイテムは、デニットと称される特殊な技法で製作されており、機械で編み上げた後に編地を解き、手で引き抜いた糸で再び編み直すことにより、独自の風合いが生まれます。

この製法により、リネン特有のプリミティブな感情を表現しており、不均一に歪んだ編み目と亜麻色の自然な白さが、洗練されたシンプルさの中に静かな美しさをもたらしています。N-077 リネンニットは、素材の持つ原始的な魅力を現代的なデザインに落とし込んでおり、穏やかな印象と心地よい着心地が得られますよ。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。Nahyatというブランドを知ることで素材・製法のこだわりを楽しむ、ニットというシンプルなアイテムを突き詰めていくことでファッションの奥深さを改めて再確認することができました。ジェンダーレスな服が浸透した現代のファッションでニットウェアの需要が高まったことでNahyatのニットは今後より注目されていくことでしょう。

モードスケープではNahyatの買取を強化しています。アイテムの価値を適正に反映し、最高額を見出す査定をいたします。Nahyatのアイテムを売りに出すか迷っている場合にも、是非モードスケープにご相談下さい。とりあえず値段だけ聞いて検討したいという場合は、LINE査定などで査定額を見積もることも可能です。お気軽にご相談ください。

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Nahyatの買取について

この記事を書いた人

MODESCAPE

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