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真なる美を追究するデザイナー アレッサンドロ・ミケーレとは

2024年5月29日

アレッサンドロミケーレ

真なる美を追究するデザイナー アレッサンドロ・ミケーレとは

常識に囚われず、革新的なデザインを世に送り出し続けるデザイナーアレッサンドロ・ミケーレ。2015年1月から2022年11月まで、GUCCIのクリエイティブディレクターを務めた人物で、今までの古典的で華美なGUCCIのイメージを一新し、世界に衝撃を与えました。この記事ではアレッサンドロ・ミケーレの人物像・経歴、デザインの源流を探ると共に、GUCCIでの功績を振り返っていきます。

アレッサンドロ・ミケーレとは

アレッサンドロミケーレ
出典 the-spin-off.com

2002年から長きに渡りGUCCIを支えてきたアレッサンドロ・ミケーレ。
幼い頃からアートや歴史に触れてきた彼は独自のクリエイションスキルを発揮しており、唯一無二なものになっています。

経歴

アレッサンドロ・ミケーレは1975年に航空会社で航空技術士として働く父と、映画業界でプロデューサーのアシスタントをしていた母の間に生まれます。イタリア・ローマ郊外で育った彼は幼少期の頃、遊園地やサッカー観戦に行くことよりも、自然や動物に触れることを好んでいました。
6歳のときに父に連れられて行ったカピトリーノ美術館をきっかけにアートにも関心を持ち、ヴィラ・ジュリア国立博物館やバチカン博物館にも足を運び、歴史的な作品を肌で感じていました。

この頃から彼の想像力は豊かに培われており、美術館や博物館に置いてある古代のオブジェを目にすることで、かつて実在した「消滅した世界」を空想していたと言います。時代を語る歴史の名残に圧倒されると同時に熱狂もしていて、そのため子どもの頃の将来の夢は考古学者だったそう。元々父親がアートや彫刻に関して造詣が深く、その他にも楽器を演奏したり自身で文章も書いていたりと多趣味な人物でした。
「美やアートに触れることは人生をより良い方向へ導いてくれる」という父親からの教えはアレッサンドロ・ミケーレに大きな影響を与えました。

そして「自分らしく」という考え方も教わった彼は学生生活でも唯一無二の個性を発揮することになります。 鬼才ぶりを象徴するエピソードの1つとして「12歳の時、自身の髪をブロンドに染め上げて登校した」というものがあります。今でこそ例え髪の毛をブロンドに染めた子どもが登校していても特に問題は起きませんが、当時70〜80年代のローマ郊外ではそう一筋縄でいく訳もなく、異質な存在として見られていました。
ですが彼は周りの常識にハマるより自分自身でありたいという「自己表現」としてこのような行動を取っており、「他の人と同じように平凡に生きていくより、苦労を選んででも自分らしく生きて何かを得る方が有意義な人生を送れるのではないか?」と考えていました。
結果このことが彼を形成する個性のルーツであり、自由で柔軟な考え方の元になっていると発言しています。

デザイナーとしてのキャリア

幼い頃から自分自身を確立させ、自分の直感を頼りにファッションの分野へ進んだアレッサンドロ・ミケーレはローマにある専門学校「アカデミア・コストゥーメ・エ・モーダ」へ通います。学校ではコスチュームとファッションの両方のデザインを学んでいたため、卒業後はコスチュームデザイナーとして道を歩もうとしていましたが、1994年にイタリアのニットブランドである「Les Copains」へ入社することになります。でこぼことした生地が特徴のポップコーンニットが人気な 、1958年に創業された老舗ブランド。彼はそこでニットウェアのデザイナーとしてキャリアを積むことになります。

Les Copainsで働き始めた3年後の1997年に大手メゾンブランド「FENDI」へ移籍。一説によると当時クリエイティブ・ディレクターを務めていた「カール・ラガーフェルド」の猛烈なオファーあっての決定だと言われています。FENDIではシニア・アクセサリーデザイナーを担当。主にレザーアイテムを中心に、在籍していた5年間のほとんどのレザー小物は彼によってデザインされています。
ちなみに、後にGUCCIのクリエイティブ・ディレクターを10年間務めることになる「フリーダ・ジャンニーニ」とはFENDIで同時期に在籍しており、共にレザーアイテムのデザインを行っていました。

2002年、当時GUCCIのクリエイティブ・ディレクターだった「トム・フォード」のスカウトにより、ついにGUCCIへ入社。バッグのデザインを担当することになります。仕事への真摯な姿勢、そしてFENDI時代で築いたレザーを使ったデザイン力が評価され、2006年にレザー小物のディレクターに就任します。2011年にはクリエイティブ・ディレクターを支える役職であるアソシエイトクリエイティブ・ディレクターに任命。この頃、かつての同僚であったフリーダ・ジャンニーニがクリエイティブ・ディレクターに就任しており、彼女が退任するまでの間をサポートすることになります。

2014年にはGUCCIに在籍しながら、ケリング社の傘下である高級陶磁器メーカー「RICHARD GINORI」のクリエイティブ・ディレクターも兼任。彼が手がけるデザインのおかげで若年層にも人気が広がりました。そして2015年、ついにGUCCIのクリエイティブ・ディレクターに就任。
GUCCIが求める強い個性はアレッサンドロ・ミケーレのセンスとマッチし、ブランドの再建に大きな影響を与えます。

周囲が驚くほどの快進撃を見せましたが、2022年11月にGUCCIを離れることを発表。その後、しばらくの間動向が不明なままでしたが2024年3月に「VALENTINO」の新クリエイティブ・ディレクターへの就任が決定し、ファッション業界に話題を呼びます。同年9月にパリファッションウィークにて、彼のVALENTINOでの初コレクションが発表されます。

アレッサンドロ・ミケーレのクリエイション

固定観念や型に縛られない自由な発想はまるで夢想家であり、アレッサンドロ・ミケーレを形成する大きな要因の1つと言えます。ファッションデザイナーである以上、想像力は豊かで今までにない何かを生み出すスキルが必要になってきます。そのため日常生活において、アートや音楽、インテリア、歴史など様々なものからインスピレーションや発想のきっかけを得る必要があり「好奇心旺盛にいろいろなことに興味を持つこと」が重要で、友人である「ハリー・スタイルズ」から誘われれば一緒にネイルサロンへも行く。
そんなジェンダーの壁すら感じさせないアレッサンドロ・ミケーレの好奇心はデザインに大きく活かされています。そうして生み出される常識にとらわれない革新的なデザインを間近で目の当たりにする、友人である俳優「ジャレッド・レド」は彼のことを「ファッション界のスティーブ・ジョブズ」と比喩するほど。

またコレクターとしての一面は、彼のクリエイションに独自のエッセンスを与えます。1485年から1603年のチューダー朝時代の絵画を集めるほど、古い歴史や古典の世界が好きな彼。前述した父親との美術館・博物館巡りは想像力を豊かにさせ、彼にしかできないものづくりを可能にします。またそれだけでなく、その想像力は映画業界で働いていた母親の影響も受けています。

ランウェイに登場するモデル選びにもこだわりがあり、「もはや執念」だと例えるほど。自分がコレクションで表現する物語にマッチする人物が必要で、ただ見た目が美しいだけのステレオタイプのモデルはいらないと断言しています。
「服はそれぞれ着る人の中にこそ生きるもの」と捉えていて、服に対して情熱や敬愛があるからこそ自身が創るコレクションには「圧倒的な愛情関係がある」とインタビューで答えています。

GUCCIでの功績

アレッサンドロ・ミケーレの活躍でGUCCIが再びトレンドに返り咲いたこともあり、彼の功績は計り知れません。
初コレクションでのデビューから意外なコラボまで、彼の手がけたディレクションをご紹介します。

鮮烈なデビュー

1516FW
出典 italysegreta.com

「The Contemporary is the Untimely(現代的なものは時代遅れだ)」というテーマを掲げ2015-16年FWに発表された、GUCCIでの初コレクション。今までのGUCCIの既成概念を破ったショーは当時話題となり、現在における新生GUCCIの地位を築きました。
ファーストルックには素肌を大胆にも露出したシースルートップスと赤のプリーツスカート。GUCCIのシグネチャーであるGGエンブレムのベルトに加え、首元の花飾りは少女がまるで花畑で遊んでいるような軽快さを演出。

その後は総レースであしらわれたワンピースや花柄のロングドレス、大きなリボンの装飾などを使って今までのGUCCIとは違った、新たな女性像を提示しています。このコレクションでメインとなったコンセプトは「ジェンダーレス」。
レディースのコレクションでありながら、メンズモデルがレディースの格好をしてランウェイを歩いていたり、その反対にレディースモデルがメンズの服を着ているなど、とても自由で斬新なディレクションになっています。

現在でこそジェンダーレスや多様化といったキーワードは様々な分野で目にし、受け入れられていますが2015年頃ではとても新しく衝撃的なものでした。アレッサンドロ・ミケーレが表現したかったのは「時代はすでに変わるべき交差点に位置していること」に加えて、自身が幼い頃から大切にしてきた「自分らしさ」。
このコレクションを通じて「今はもう自分らしさの選択が自由にできる」というメッセージが込められています。

ラグジュアリーブランドの固定概念から抜きんでたデザイン

初コレクションで鮮烈なデビューを果たしたアレッサンドロ・ミケーレ。一気にGUCCIが再熱した分岐点であり、彼のおかげでブランドの売上高は過去20年と比較すると最高の増加率を達成しています。

今までのエレガントで古典的なイメージから、一気に装飾が派手な折衷主義へとハンドルを切った路線変更は成功を収めました。アレッサンドロ・ミケーレを語る際に度々使われる「折衷主義」とは「多種多様なものを選択してまとめること」という意味で、彼が今までの人生で触れてきた要素がそこには詰め込まれています。特に彼が幼少期に影響を受けた歴史や古代に関する事柄は顕著に表れていて、GUCCIの新たなモチーフにもなっています。
象徴的な「どこか懐かしさを感じるレトロなテイスト」。ガーリーなアイテムもビンテージライクな雰囲気があり、その重厚感がブランドの品位を下げずにトレンド路線へ進んでいく。これこそが彼のクリエイションスキルの真髄です。

クリエイティブ・ディレクターに就任してから、彼が手がけた大ヒットアイテムと言えば2016年にコレクションで登場した「GGマーモント」。今ではGUCCIのアイコンバッグであり、セレブやファッショニスタを中心に人気を博しています。1970年代に発売されたベルトのバックルがモチーフにされていて、それを現代のバッグへとブラッシュアップ。

GGマーモント

ビンテージでレトロなテイストは残しつつ、今っぽいやや小ぶりのバッグとしてリリースしたのがGGマーモントなのです。このように懐かしさを感じるムード、そして時に大胆な色使いや柄、そして彼の解釈で動物や植物が装飾されたデザインは革命的だと評されました。

数々のコンテンツとまさかのコラボ

アレッサンドロ・ミケーレは様々なブランドやキャラクターとの垣根を超えたコラボを実現させていて、実際のところクリエイティブ・ディレクターに就任した2015年からそのような構想がすでに頭にあったと言います。

ラグジュアリー×ストリートを定着させたと言っても過言ではない、2022年6月にリリースされた「Adidas」とのコラボ。ストリートで人気なスポーツブランドとのアイテムは話題を呼び、多くの人が注目しました。両ブランドのロゴが不協和音を奏でることなくアイテムに溶け込んだデザインは秀逸。

アウトドアブランドの「The North Face」とのコラボでは、定番アイテムであるダウンジャケットがGGの総柄仕様に。

日本発祥のキャラクターのコラボで注目を浴びたのが巨匠、藤子・F・不二雄の「ドラえもん」のアイテム。2020年に誕生50周年を迎えたドラえもんとのスペシャルなコラボで、庶民的なアニメとラグジュアリーブランドとの組み合わせはウィットに富んだ作品となりました。日本関連はその他にも「ヒグチユウコ」や「ジョジョの奇妙な冒険」などがあり、新生GUCCIのデザインは漫画やアニメのようなポップなテイストにマッチしたと言えます。

グッチ×ドラえもん
出典 numero.jp

予想外といえば元プロスノーボーダーである「トレバー・アンドリュー」とのコラボ。
彼はGUCCIのGGパターンのパロディーを無許可でストリートに描いていたところ、これがアレッサンドロ・ミケーレの目に留まり、コラボに至ったという経緯があります。

トレバー・アンドリュー
出典 eyescream.jp

また「ダッパー・ダン」という人物は実際にGUCCIのロゴを用いてオリジナルのアイテムを無許可で販売。

ダッパー・ダン
出典 fashion-press.net

それが原因で大盛況だったショップを1980〜1990年代に閉店することになるのですが、長い年月が経った2017年、彼のデザインによく似たアイテムがGUCCIのショップに陳列されたことが話題に。
実はこれはアレッサンドロ・ミケーレなりのリスペクトであり、ダッパー・ダンのオマージュだったことを認めています。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。 鬼才アレッサンドロ・ミケーレは停滞気味だったGUCCIの再建に成功を収めました。時代に先がけたジェンダーレスなコレクションやレトロでビンテージムード溢れる折衷主義なデザイン、そして自由な発想は彼の人生で触れてきたものすべてであり、それを正確に表現できるセンスを持っています。GUCCIで評価された彼が次にクリエイティブ・ディレクターを務めるVALENTINOでの活躍にも注目です。

モードスケープではGUCCIの買取を強化しています。アイテムの価値を適正に反映し、最高額を見出す査定をいたします。GUCCIのアイテムを売りに出すか迷っている場合にも、是非モードスケープにご相談下さい。とりあえず値段だけ聞いて検討したいという場合は、LINE査定などで査定額を見積もることも可能です。お気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

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