POLENEの世界:上質な革と匠の技が生む至高のアイテム
この記事では、フランス発の高級ブランド「POLENE」をご紹介します。ブランドの魅力やデザイナーのバックグラウンド、革製品の品質や製作過程、サステナビリティへの取り組みなど、そしてPOLENEがどのようにして世界中で愛されるブランドとなったのか、その魅力に迫ります。是非最後までご覧ください。
POLENEとは
フランスには長い歴史を持つラグジュアリーブランドが数多く存在しますが「高品質にこだわりながらも、手の届きやすい価格帯ならば勝算があるのでは」と考えたことが、ブランド設立のきっかけだったそうです。ここでは、POLENEのブランド概要やデザイナー、そして飛躍のきっかけとなった要因について詳しく解説していきます。
出典 polene-paris.com
ブランド概要
POLENEは2016年にスタートしたフランス発のレザーバッグブランドです。創業からわずか数年でSNSを通じて話題となり、瞬く間に人気ブランドの仲間入りを果たしました。ブランド名のPOLENEはフランス・ノルマンディー地方にある、別荘の名前に由来しています。フランスの伝統や美学を大切にしており、その精神はデザインにも反映されています。
POLENEのバッグはまるで彫刻のような、繊細なディテールが特徴です。ドレープや編み込み、プリーツといった要素を巧みに取り入れ、アートとの距離が近いフランスのライフスタイルを感じさせます。エレガントでありながらタイムレスなデザインは、どんなスタイリングにも自然に馴染み、洗練されたミニマルさを演出してくれます。
2023年にはバッグだけでなくジュエリーコレクションも発表しました。ブランドの美意識が反映された独創的なデザインが特徴です。「Eole」コレクションは岩石や地層・マグマといった鉱物を連想させるデザインになっており、ゴツゴツとした質感が魅力。肌に触れたときのコントラストが美しく、計算されたフォルムが際立ちます。
さらに、2023年9月にはアジア初となるフラッグシップストアが東京・表参道にオープンしました。ブランドの洗練された世界観がそのまま落とし込まれた空間で、天井にはレザー製の照明が施されるなど、細部にまでこだわりが感じられます。日本ならではの特別な要素として、店内には漆塗りの台座を設置。この台座は1929年創業の京都の塗師職人集団「牧野漆工芸」によって制作されました。伝統技術を取り入れたディスプレイが、POLENEのクラフトマンシップと見事に融合しています。
デザイナー
POLENEは3兄妹のデザイナーによって運営されています。
兄の「マチュー・モテ」はバッグの生産地であるスペインのアトリエとの連携を担い、生産管理とデザインを統括。弟である「アントワーヌ・モテ」はビジネススクール出身の経験を活かし、ファイナンスをメインに担当しながら、PRや撮影の管理も行っています。また、妹の「エルザ・モネ」はECサイトの運営を中心に手がけ、それぞれが得意分野を活かしてブランドを支えています。
幼い頃からファッションに興味をもっていた彼らですが、その背景には曽祖父がフランスの老舗ブランド「SAINT JAMES」でファミリービジネスを行っていたことが影響しているそう。
このファミリービジネスの精神は彼らの感性だけでなく、POLENEの運営方針にも大きく関わっています。ビジネス面を担当するアントワーヌ氏はブランドの卸売について尋ねられた際「すべての事業を社内で完結させることこそが、POLENEのDNAである」と語っています。「品質・価格・デザインに顧客の声を直接反映できるのは、すべてを自社で管理しているからこそ可能」と、明確な意思を示しました。
飛躍のきっかけ
POLENEが広く知られるようになったきっかけは、大きく分けて2つあります。
1つ目は雑誌やSNSを活用したPR活動です。現在では100人ほどの従業員が働いていますが、創業した当初は兄妹の3人だけだったため、そのようなPR活動は欠かせなかったそう。
なかでも、SNSを使ったマーケティングはブランドの成長に大きく貢献しました。インフルエンサーを活用したプロモーションは、多くのファッション感度の高い層にリーチし、認知度を高めるきっかけとなりました。広告費を支払うのではなく、実際にバッグを提供するギフティングの手法を取ったことで、よりリアルな口コミが広がり、ブランドへの信頼にも繋がったといわれています。
2つ目のきっかけは、Netflixの人気ドラマ「エミリー、パリへ行く」での使用です。このドラマはシカゴのマーケティング会社で働く主人公エミリーがパリへ転勤し、仕事や友情、恋愛に奮闘するコメディ作品。
劇中でエミリーが持っていたバッグが「可愛い」と話題になり、POLENEの名前が一気に広まりました。とくに、カヌレ型のフォルムが特徴的な「Numero Huit Minii」はブランドを代表するバッグの1つ。作中に登場したパステルグリーンのカラーは、放送後に人気が急上昇しました。
特徴
POLENEは厳選されたレザーを使用したバッグをはじめ、サステナビリティを意識した取り組みや、洗練されたジュエリーコレクションも展開しています。この章では、それぞれの魅力について詳しく解説していきます。
品質の高いレザー
POLENEのバッグには世界的なラグジュアリーブランドでも使用される高品質なレザーが採用されています。レザーを提供するのは「LOUIS VUITTON」や「DIOR」を傘下に持つ「LVMHグループ」、そして「GUCCI」や「SAINT LAURENT」を展開する「KERINGグループ」に、長年レザーを供給している製造業者です。
POLENEはそのフルグレインカーフレザーを使用しています。この上質なレザーはしなやかさと耐久性を兼ね備えており、使い込むほどに美しい風合いが増していきます。POLENEの特徴でもある立体的なデザインを実現するためには、職人の技術だけでなく「レザーそのものの美しさが不可欠だ」と、アントワーヌ氏は語っています。
匠の技(サヴォアフェール)
「サヴォアフェール(Savoir-Faire)」はフランス語の「Savoir(知る)」と「Faire(作る)」を組み合わせた言葉で「匠の技」と訳されることが多い表現です。
長年の歴史や伝統に裏打ちされた職人技を指し、フランスでは歴史ある産業やブランドにおいて、この言葉がよく使われます。POLENEのクラフトマンシップや品質も、このサヴォアフェールによって支えられています。生産は世界的に評価の高い皮革製品の職人技術を受け継ぐ、スペイン・ウブリケ。工程は手作業にて、行われています。
ブランドを立ち上げるにあたり、彼らは実際にウブリケに9か月間滞在し、職人とともに革の裁断や組み立て・縫製・染色・刻印までの全工程を細かく相談しながら決めていったそう。こうして、POLENEならではのデザインコンセプトの基盤が築かれました。
サステナブルを意識したコレクション
POLENEで使用されるレザーは食品業界から調達されており、希少動物からとれる革「エキゾチックレザー」は使用していません。さらに、サステナブルを意識したコレクションとして2024年に「Plèi」を発表。この名称はブランド名であるPOLENEと「Play(遊ぶ)」を組み合わせた造語で、遊び心とクリエイティブな発想を象徴しています。
このコレクションではアップサイクルをコンセプトに、バッグの生産過程で生じたレザーの切れ端を再利用。無駄を減らしながら、新たな価値を生み出すデザインを展開しています。ラインナップには華麗な花をレザーで表現したインテリア作品「Leather Flowers」がローンチされました。
ジュエリーの特徴について
POLENEのジュエリーは自然界からインスピレーションを受けたデザインや、彫刻のような造形美が特徴です。独創的なフォルムや厳選された素材、そしてサヴォアフェールはブランドの核となるバッグと同じく、高い水準で作り込まれています。
これまでにネックレス・ブレスレット・リング・ピアスを展開。どのジュエリーも洗練されたフォルムでデザインされており、上質な24Kゴールドメッキが施されています。
人気バッグとジュエリー
POLENEで人気を集めるバッグとジュエリーをご紹介。ブランドの代表的な「Numeroシリーズ」をはじめ、独創的なデザインのバッグや、洗練されたジュエリーコレクションまで、それぞれの魅力を詳しく解説します。
Numero Un(Number One)
POLENEを象徴するバッグ「Numero Un」はブランドのアイコン的存在です。丸みを帯びた洗練されたフォルムと、フロントの特徴的なフラップデザインが目を引きます。
職人の手仕事による立体的なシルエットが美しく、上質なフルグレインレザーが高級感を演出。内側には機能的なポケットが備わっており、収納力も優れています。カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンで活躍する、長く愛用できるバッグです。
Numero Neuf Mini
「Numero Neuf Mini」は彫刻のような立体的なフォルムが特徴のミニバッグです。やわらかくしなやかなレザーを使用し、曲線を活かしたデザインが独特の存在感を放ちます。
ハンドバッグとしてもショルダーバッグとしても使用できる2WAY仕様で、コンパクトながら必要なものをしっかり収納できる実用性も兼ね備えています。
Numero Huit Mini
「Numero Huit Mini」はカヌレのようなユニークなフォルムが特徴のバッグ。コロンとしたシルエットにギャザーが施され、柔らかさとモダンな印象を兼ね備えています。
コンパクトなサイズながら、マチが広く、収納力が高いのも魅力の1つ。ショルダーストラップ付きで、ハンドバッグとしてもクロスボディとしても使用可能です。Netflixドラマ「エミリー、パリへ行く」で登場し、人気が急上昇しました。
Numero Dix
クラシックなホーボーバッグをPOLENEらしく再解釈したデザインが魅力な「Numero Dix」。なめらかな曲線とシンプルなシルエットが上品な印象を与えます。
肩掛けしやすいハンドルの長さや、身体にフィットするフォルムが特徴で、軽量ながらも収納力があり、デイリーユースに最適。シンプルかつ個性的なデザインで、どんなスタイルにも馴染む万能なバッグです。
Osmo
出典 jp.polene-paris.com
「Osmo」は幾何学的なデザインとモダンな雰囲気が魅力のバッグ。バゲットのような丸みを帯びたフォルムに、折り重なるディテールが施され、アートピースのような美しさをもっています。
ショルダーストラップ付きで、ハンドバッグとしてもクロスボディとしても使用可能。POLENEのクラフトマンシップが詰まった一品です。
Cyme
シンプルながらも洗練されたトートバッグ「Cyme」。やわらかなレザーと丸みを帯びたフォルムが上品な印象を与えます。
広めのマチとA4サイズのドキュメントにも対応している収納力の高さが特徴で、ビジネスシーンや旅行にも適した実用性の高いアイテム。POLENEならではのミニマルな美しさと機能性を兼ね備えています。
Ilo
「Ilo」はミニマルなデザインの中に独自のエッセンスが光るバッグ。コットンキャンパス地のフロント部分が、まるで吊り下げられているかのようなユニークなデザインをしています。
立体的なシルエットが特徴で、コンパクトながらも洗練された雰囲気に。ショルダーバッグとしても使用でき、カジュアルからエレガントなスタイルまで幅広く活躍してくれます。
Mokki
ユニークなフォルムが特徴のバッグ「Mokki」。フィンランド語で「小屋」という意味をもちます。モダンなデザインと実用性が融合したアイテムで、フラップとフレアフォルムはまさに小屋を連想させるユニークなシルエットといえるでしょう。
コンパクトながらも収納力があり、デイリーに使いやすい仕様。持つだけでスタイルのアクセントになるデザイン性の高さも魅力です。
Neiti
「Neiti」はPOLENEならではのエレガントなデザインが際立つバッグ。レザーを編み込んだ、印象的なディテールが特徴です。付属のストラップは取り外したり、位置を変えることでクラッチバッグとしても使用可能。
レザーの質感を活かしたミニマルなデザインで、どんなコーディネートにも馴染みやすい一品。大人の女性にふさわしい、洗練されたバッグです。
Erozシリーズ
「Eroz」シリーズはPOLENEが展開するジュエリーコレクションの1つ。ギリシャ神話に登場する風の神にインスパイアされたデザインで、流れるような曲線が特徴です。
リングやピアス、ブレスレットなどがラインナップされ、シンプルながらも個性的なフォルムが目を引きます。24Kゴールドメッキが施され、高級感のある仕上がりに。バッグと同様に、職人技が光る洗練されたジュエリーコレクションです。
まとめ
POLENEは厳選されたレザーと卓越した職人技によって、唯一無二のデザインと品質を生み出しています。フルグレインカーフレザーを使用したバッグは、美しさと耐久性を兼ね備え、ブランドの象徴として世界中で愛されています。また、サヴォアフェールを大切にし、スペイン・ウブリケの職人技と融合することで、POLENEならではのクラフトマンシップを確立。さらに、環境への配慮を意識した取り組みとして、アップサイクルを活用した「Plèi」コレクションを発表し、サステナブルなものづくりにも力を入れています。今後の展開にも注目です!
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POLENEの買取について
この記事を書いた人

小川剛司 (MODESCAPE 編集部)
ライター・ファッションモデル。学生時代のアルバイトからファッションの世界へ。大手セレクトショップの販売員、ECスタッフを経て、長年携わったアパレルの経験と知識を活かしWEBライターに。数々のファッションマガジンサイトで執筆を行い、メンズ・レディース問わずおしゃれを発信しています。現在は韓国を拠点にモデル活動しており、更なるファッション知識を探求中! Instagram:@t_t_k_k_s_s