こんにちは。
ブランドアイテムの販売・買取を行なうモードスケープの事務所スタッフ・サトウです。
当社は、多くのお客様から日々さまざまなブランドアイテムをお買取していますが、当然のことながら、時期によってお持ちいただくアイテムの傾向や量が変わってきます。
最もわかりやすいのが、デザイナーの交代による人気の変化。
そういったことで人気が高まり、あるブランドの市場への出回りが増えると、当社のようなブランド古着ショップにもお持ち込みが増えることがあります。
近年で言うと、SAINT LAURENT/サンローランはカリスマ、エディ・スリマンがデザインを務めていた3年間で、売り上げが2倍に。グッチは、アレッサンドロ・ミケーレが就任し、クラシックなデザインとド派手なモチーフを融合させ、世界中のファッショニスタを熱狂させました。
そして、今最もファッションシーンを熱くさせるブランド、BALENCIAGA/バレンシアガも、デザイナーの交代で大躍進を遂げたブランドです。
当社にも、最新アイテムを頻繁にお持ち込みいただいております。
アパレルアイテムだけではない! バレンシアガの人気アイテム
一人の偉大な才能が、バレンシアガの地位を激変させた
今、ファッションシーンで最も人気のあるブランドのBALENCIAGA/バレンシアガ。
2015年に、ストリートを席巻していたブランド、VETEMENTS/ヴェトモンのデムナ・ヴァザリアがアーティスティック・ディレクターに就任すると、他のラグジュアリーブランドとは一線を画す、ストリートやユースカルチャーの影響が垣間見えるランウェイを披露。
ストリートとラグジュアリーの境目がなくなったと言われる昨今ですが、バレンシアガのコレクションなくしてはそう言われることはなかったでしょう。
もともとバレンシアガは、ヨーロッパでは1950年代にはラグジュアリーブランドとしての人気を確立し、Dior/ディオールと比肩するとまで言われたほどでした。
デムナが就任するまでにも、ルイヴィトンのレディースラインを担当するニコラ・ジェスキエールや、自身のブランドでも成功を収めているALEXANDER WANG/アレキサンダー・ワンがデザイナーを務めており、毎度のコレクションでも、最も注目されるブランドの一つでした。
しかし、デムナが才能を奮ったことで、ブランドの人気はストリートのユースにも波及。その高額な価格帯にも関わらず、アーティストやタレントなどのヤングセレブリティはもちろん、ファッションニスタの若者たちまで虜にしています。
デムナ以前と以後で、人気アイテムに変化が
これまでのハイブランドの正統的な支持層のみならず、若者に人気を得た今のバレンシアガは、ストリートにマッチするユースカルチャーをソースとしたアイテムが人気です。
ロゴ入りのTシャツやボンバージャケット、キャップ、スニーカーなどは、デムナの生み出した人気アイテムの象徴でしょう。
しかし、デムナ以前のバレンシアガの人気アイテムと言えば、バッグや財布の類。
ニコラ・ジェスキエールの時代に生まれたシティは、エディターズバッグと言われるバッグの先駆けとなり、カバはオシャレな御婦人の近所使いの定番です。
モードスケープでは、そういったかつての定番も多く入荷していたのですが、最近はあまり見かけなくなりました。
中でも、シティに象徴される、ジッパーとスタッズ、タッセルのような飾りがついたバッグは、エッジィでありつつもシンプルで、大人のバッグとして間違いのないアイテムとまで言われた程でしたので寂しい限りです。
状態のいいものであれば、まだまだ積極的にお値段を付けさせていただきますので是非モードスケープにお持ち込みいただきたいところです。
また、デムナになってからも、グラフィティペイントが施されたストリートの雰囲気を纏うシティがリリースされており、ベースのデザイン自体が廃れたというわけではないと感じます。
デムナ就任以前も以後も、バレンシアガのバッグは人気アイテム
そんな定番だったバレンシアガのバッグや財布類ですが、調べてみるとかなり種類がありました。
ですので、ここでいくつか、画像つきでご紹介したいと思います。
デムナ以前の定番から、デムナが就任してから発表した奇抜なアイテムも必見です。
City/シティ
出典:http://wear.jp/item/9050288/
2001年に発表された、バレンシアガのアイコン的なバッグ。ミディアム、ミニ、スモールと3サイズあり、シーンによって使い分けができます。
いまやエディターズバッグといえば、働く女性を中心にマストハブなアイテムとして当たり前のように語られていますが、書類や荷物の多いファッション誌の編集者達が重宝するバッグという触れ込みで、このシティが脚光を浴びたのが始まりだと言われています。
大きめのフロントポケット、数箇所に配置された丸みがあって上品なスタッズ、ジップにつけられたレザーのドローコード、端に設けられたシンチベルトと、パッと見のシンプルさからは意外に思うほど象徴的なディティールに富み、これだけの要素を持ちながらエレガントに仕上がっているところに、デザインの偉大を感じずにはいられません。
柔らかなラムスキンは、軽く、使っていて身体によく馴染みつつ、たくさんの荷物を入れてもそう簡単に壊れない丈夫さを兼備しています。ハンドルはあくまで太く、ハンドステッチで取り付けられたレザーは握りやすくできており、ルックスだけでなく機能性も抜群だったゆえに定番となったのでしょう。
2006年にバレンシアガジャパンが設立され、日本でもバレンシアガのアイテムの入手が容易になると、ラグジュアリーブランドバッグの定番として、ルイ・ヴィトンやグッチのバッグ並みに街中でも見かけられるようになりました。一目でバレンシアガとわかるデザインですが、一過性のブームに終わることはなく、毎年新作がリリースされています。
人気から派生モデルも数え切れないほどリリースされており、通常のラムスキンと違うゴートスキンを使用した、光沢のある見た目のメタリックエッジや、スタッズが一回り大きく、個性的なディティールが際立ったジャイアント12など、派生から定番になったモデルもあります。
Traveler/トラベラー
出典:https://www.balenciaga.com/jp
使い勝手の良いバックパックだけあって、こちらも登場以来、定番バッグとして新作がリリースされています。
また、東京・青山に日本発の旗艦店がオープンした際には、記念モデルが販売されるなど、バレンシアガ自体も人気アイテムと捉えているのでしょう。
フロントには、一目でバレンシアガとわかる、お馴染みのジップポケットとスタッズを配置。
開口部はレザーの紐で開閉することができ、多めの荷物でも使いやすい設計です。
メンズモデルとレディースモデルを分けて販売されていますが、レディースはスタッズやジップなどにゴールドカラーを用いているため、エレガントな印象です。
Caba/カバ
出典:https://www.balenciaga.com/jp
主婦層や働く女性から近年絶大な人気を得ているカバ。
肉厚なキャンバスコットンに、カーフスキンのレザーハンドルがあしらわれています。
丈夫で、ラフに使えるキャンバス製のトートバッグということもあり、ラグジュアリーブランドの普段遣い用バッグとしてダントツの人気。都内だと、街中や駅で見かけない日はないほど、普及しています。
定価約13万円と、使いやすいと言っても非常に高額ですが、梨花や紗栄子といった、大人女性のファッションアイコンが普段遣いにしていることが取り上げられ、爆発的ブームとなりました。
人気からサイズ違いやショルダーストラップ付きのものもリリースされるなど、今後も定番アイテムとして親しまれていきそうです。
Le・Dix/ル・ディス
出典:http://wear.jp/item/7530503/
アレキサンダー・ワンがデザイナーを務めていた時代に発表されたモデルで、今なお人気のバッグです。
バレンシアガの最初のアトリエが、ジョルジュサンクアベニュー10番地というところにあり、LE DIX(英=THE TEN、和=10番)と名付けられ、リリースの際にはこのバッグの特設サイトも作られ、ブランドの肝いりだったことが窺えます。
シティというアイコンバッグで成功したバレンシアガですが、それに甘んじず、こうしたクラシカルなバッグでも名品となるアイテムを作ろうとしたのでしょうか。
お馴染みの柔らかなレザーや特徴的なスタッズをつけたバッグとは対照的に、型くずれしない芯入りのボディにシンプルなゴールドのフラップクロージャーを配置し、シンプルな中に女性らしさを込めた、誰にでも使いやすいバッグに仕上がっています。
シティやカバとは違い、一目でバレンシアガとは判断しにくく、通好みのモデルと言えるかも知れません。
Classic Money/クラシックマニー
出典:https://www.balenciaga.com/jp
マネーというアイロニーに富んだ名前のついた長財布。
一目でバレンシアガとわかるジップとスタッズ、シンチベルトが付いています。シティやタウン、ファーストといった、バレンシアガの定番バッグのディティールが施されていることで、このウォレットがブランドの代表モデルなのだとわかります。
使い勝手も良く、大きな札入れに8つのカードポケット、小銭入れは少し控えめなサイズですが、こういったラグジュアリーな財布を持つならジャラジャラと小銭は持ちたくないもの。そう考えるとちょうどいいサイズかも知れません。
クラシックマニーはフラップ式でマグネットタイプのスナップボタンで開閉しますが、同じディテールでラウッドジップ式のタイプも存在します。
Le・Dix Money/ル・ディス マニー
出典:http://wear.jp/item/7314294/
上記のクラシックマニーと同様、バッグでも人気のモデルをウォレットにリデザインした、ルディス マニー。
バッグのルディスに見られる、アレキサンダー・ワンのデザインらしいモダンな水平基調デザインは、大人の女性にピッタリです。
フラップトップ仕様で使い勝手も抜群。
バッグとウォレット、セットでデザインを楽しめるようにデザインを転用するセンスが光った名作と言えます。
Carry Shopper/キャリーショッパー
出典:https://www.balenciaga.com/jp
なんと、イケアで雑貨を購入したときなどにもらえるビニールのショッパーがモチーフで、ユニークさからインスタグラムでも話題になり、人気を獲得しました。
イケアのショッパーがモチーフとは言え、本体は上質なラムスキン、ハンドルは丈夫なカーフスキンを使用。イタリア製の高級ショッパーバッグです。
高級バッグながら、ショッパーがモチーフになっている分、余計なジップやポケットはなく、ざっくりモノを入れられる使い勝手の良さがウケています。
このバッグが話題になったことで、逆にイケアのショッパーを欲しがる人が続出したのも面白い話です。
Bazar Shopper/バザールショッパー
出典:https://www.balenciaga.com/jp
デムナ・ヴァザリア就任以降の象徴的なバッグがこちら。パリの蚤の市で見た買い物袋にインスピレーションを得て制作したそうです。
現代のアイコンバッグ・イットバッグと言えるこのバザール。大きめでラムスキンの柔らかな使い心地から、かつてのシティのように編集者達がこぞって使い始めたことから人気に火が付きました。
カラフルなストライプでありながら、不思議とオフィスでも違和感のない存在感は、デムナ一流のセンスの為せる技。
シティという名作があったからこそ、デムナは次なる定番を目指してこのバッグを作ったのでしょうか。
数え上げればキリがないバレンシアガのセンス溢れるバッグや小物
以上、ざっくり紹介いたしましたが、バレンシアガのアイテムは人気アイテムの派生モデルなども豊富で、選ぶのに苦労するほどです。
デザイナーがデムナ・ヴァザリアになってからは、ストリート映えするロゴが入ったアイテムが多く、ラグジュアリー層のみならず、ミレニアル世代の若者をも虜にしています。
今のトレンドを取り入れるにも、定番の上質なバッグを持ちたい人にも、オススメのブランドであることに間違いはありません。
当社、モードスケープでも、多くのバレンシアガのアイテムを入荷していますので、気になる方は下記検索結果よりご覧ください。
モードスケープ楽天市場:『バレンシアガ』検索結果
また、買取のお持込もお待ちしております。ご不要なアイテムをお持ちのお客様は、是非モードスケープの高額買取をご利用ください。
この記事を書いた人
MODESCAPE
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