ファッションアイテムとしても人気のアウトドアブランド「THE NORTH FACE」を徹底解説

THE NORTH FACE

バルトロライトジャケットが大人気のブランド「THE NORTH FACE」。アウトドアブランドのため高い機能性とファッション性を兼ね備えています。最近はダウンジャケットやアウターはタウンユースとして人気です。アウトドアブランドがファッションとして注目されるようになった歴史やアイテムを紹介します。

1 ・ブランドのはじまり（ノースフェイスとは）
2 ・ブランドコンセプトと市場価値
3 ・ゴールドウィンとVFコーポレーションについて
4 ・ノースフェイス最近の動き

・ブランドのはじまり（ノースフェイスとは）

ブランド名のノースフェイスとはアルプスの山の北側を表します。山の北側は日光が届かず路面も乾きにくいため滑りやすくなります。また気温が上がらないため非常に困難なルートです。ブランド名のノースフェイスには、難しいルートでもサポートできるアイテムを作るという意味を込められています。

出典 goldwin.co.jp/tnf

ノースフェイスは1968年創業のアメリカのアウトドアブランドです。カリフォルニア州で立ち上げたノースフェイスは、最初に軽量でコンパクトなスリーピングバッグを製造しました。業界初の最低温度規格を表示し、圧倒的な信頼を得たノースフェイスの代表的な製品として現在もスリーピングバッグが挙げられます。1969年にはシェラパーカを発売。ダウンパーカーの基になりました。1975年に世界初となるドーム型テントが登場しました。最小の面積で最大の容積を得られ、強度の高いドーム型テントは現在も主流となっています。

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1977年にはバックマジックを発表。アルミフレームにナイロン素材のバッグパックは、腰の部分にサスペンションシステムを備える画期的な製品になりました。スリーピングバッグからドーム型テントやバッグパックなど、現在もブランドの主流となる商品を次々に生み出してきました。

・ブランドコンセプトと市場価値

ノースフェイスは常に機能性を追求し自然と共存することをブランドコンセプトとして掲げてきました。そのコンセプトから、ノースフェイスは生涯保証制度を取り入れています。高い機能性をもち、厳しい品質基準をクリアした製品は長く愛用してほしい、長く使うことで自然環境の保護につながるという考えの下です。

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高機能でシンプルに、軽量コンパクトなコンセプトを追求してきたノースフェイスの代表的な製品がバルトロライトジャケット。アウトドアアイテムがタウンユースでも注目されるようになりました。バルトロライトジャケットは厳寒期の雪山でも徹底的に冷気を遮断、保温性を保ちます。毎年、予約開始を心待ちにしているファンが多く、予約が殺到し予約分のみで完売する年も少なくありません。

THE NORTH FACE

その魅力を知る根強いファンが多いため、古着のショップでも高価格で販売されています。前年モデルや美品、生産の少ないカラーは発売時の価格とほとんど変わりません。希少モデルを求めて購入する方も多く、絶大な人気を誇っています。

・ゴールドウィンとVFコーポレーションについて

ノースフェイスは1978年から日本で、株式会社ゴールドウインによる輸入販売がスタートしました。1994年のゴールドウインがノースフェイスの商標権を買い取り、日本独自の製造販売が始まりました。ゴールドウィンは自社のオリジナルブランド、エレッセやヘリーハンセンなど数多くのスポーツブランドのメーカーです。

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ノースフェイスの日本での製品は、日本人の体型や好みに合わせたデザイン。アメリカの製品と比較しても保守的なデザインで作られています。日本はタウンユースの需要が多いためカジュアルに使えるアイテムがあります。アメリカでは本来のアウトドアブランドならではの製品が多いです。素材にも違いがあり、日本の製品にはゴアテックスが主に使われています。一方アメリカ製はフューチャーライト社の素材が主流です。

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アメリカのノースフェイスは2000年にアメリカの大手アパレルメーカー「VFコーポレーション」に買収されました。VFコーポレーションは他にもVANS、ティンバーランドなど多くのブランドを子会社としています。ノースフェイスもVFコーポレーションの傘下に入り、さらに業績を伸ばし世界トップクラスのアウトドアブランドに成長を遂げました。

・ノースフェイス最近の動き

2020年VFコーポレーションがシュプリームを買収しました。ノースフェイスと長年にわたり協業してきたシュプリームはVFコーポレーションの傘下となりました。その後もノースフェイスとのコラボレーションを継続し、今後のさらなる売上アップが見込まれています。

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ノースフェイスは2005年からスポーツクライミング日本代表のチームウェアを提供しています。東京オリンピックでは日本、アメリカ、韓国、オーストリアの4カ国の代表選手が公式ユニフォームを着用しました。ノースフェイスは多くのウルトラマラソンやトレイルレースの公式スポンサーとして、世界のスポーツシーンを支えています。

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2021年夏、ランニングウェアのコレクション、フリーランを発売しました。日常使いもできるデザインと機能を備えたランニングウェアは、環境にも配慮した製品です。アスリートだけでなく、ランニングを楽しむすべての人が快適な走りをできるよう作られています。植物性のナイロンを使用するなど、サスティナビリティに重きを置いた製品が今後も期待されます。