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フレンチエレガンスの象徴・ジバンシィのすべて|創業者からサラ・バートン就任まで

2025年5月14日

フレンチエレガンスの象徴・ジバンシィのすべて|創業者からサラ・バートン就任まで

ジバンシィ(GIVENCHY)は、1952年にユベール・ド・ジバンシィによって創設された、フランスのラグジュアリーファッションブランドです。

ウィメンズ・メンズウェア、アクセサリー、フレグランス、シューズなど幅広く展開しており、洗練されたラグジュアリーなスタイルで世界中のセレブやファッショニスタから愛されています。 2025年には、元アレキサンダーマックイーンのサラ・バートンがクリエイティブディレクターに就任したことで転換期にあり、今後の動向が注目されています。
この記事では、ジバンシィの歴史・特徴から歴代デザイナーまで解説していきます。

ジバンシィとは

ジバンシィは、フレンチエレガンスを体現するラグジュアリーブランドとして、長年にわたりファッション界を牽引してきました。創業者ユベール・ド・ジバンシィによる洗練されたスタイルは、多くのアイコンに愛され、ブランドの美学を確立しました。近年は、ストリートやジェンダーレスといった現代的要素を取り込みながら、フランスらしい気品を失わない姿勢が注目されています。

ここでは、ジバンシィのブランド概要や特徴から見ていきましょう。

ブランド概要

ジバンシィは、1952年にユベール・ド・ジバンシィが立ち上げたフランスのラグジュアリーブランドです。当時は華やかなドレスが中心のオートクチュール全盛期でしたが、ジバンシィはコットン素材のブラウスやスカートなど、軽やかで実用的な日常着を提案。その新しさが大きな話題となり、「自由な発想のクチュール」として注目を集めました。

特に、プレタポルテの導入や、女優オードリー・ヘプバーンとの関係を通じて、女性の魅力を引き立てるシルエットや控えめで上品な美学が多くの女性たちの憧れの的に。プレタポルテやメンズ、ビューティラインにも展開を広げ、1988年にはLVMHグループに加わりました。今もなお、伝統を大切にしながら時代に合わせた進化を続け、世界中で愛されるブランドであり続けています。

特徴

ジバンシィは、シンプルなのに印象的。そんな洗練された美しさが魅力のブランドです。過剰な装飾は控えめに、すっきりとしたラインや上質な素材づかいで、ミニマルで美しいデザインが特徴です。なかでも、ジバンシィらしさを象徴するのが「ブラック」。ただの黒ではなく、知的・洗練・気品を持ち合わせたブラックが魅力です。

近年では、エレガンスにストリート感やテック要素をミックスさせたモダンなスタイルも人気。フォーマルにもカジュアルにも使えるアイテムがそろい、男女問わず幅広い世代に支持されています。香水やコスメの人気も高く、なかでも香水「ウルトラマリン」は長年愛され続ける名作。日本でも、ウォレットやスニーカー、香水などさまざまなアイテムが人気です。

ブランドの歴史と創業者ユベール・ド・ジバンシィ

ジバンシィは、1952年にユベール・ド・ジバンシィによって創設されました。シンプルで洗練されたデザインは当時のファッション界に新風を吹き込み、オードリー・ヘプバーンとの出会いを機に、その名は世界中に広がりました。クラシックな優雅さと知性をあわせ持つそのスタイルは、時代を超えてなお、多くの人々に愛され続けてきました。

ここでは、ジバンシィというメゾンの始まりと、創業者ユベール・ド・ジバンシィのクリエイションに宿る美学をひもとき、その歩みをたどっていきます。

創業者ユベール・ド・ジバンシィ

ユベール・ド・ジバンシィ
出典 wsj.com

ユベール・ド・ジバンシィは1927年、フランス・ボーヴェの名門貴族の家に生まれました。17歳でパリの国立高等美術学校エコール・デ・ボザールに進学し、ロベール・ピゲやジャック・ファット、リュシアン・ルロン、エルザ・スキャパレリなど名だたるメゾンで経験を重ねました。1952年、自身のブランドを設立。豪華なオートクチュールが主流だった時代に、白いコットンのシャツブラウスとスカートというセパレートの実用服で初コレクションを発表し、現代的なスタイルとして大きな話題を呼びました。

創業から1年後の女優オードリー・ヘプバーンとの出会いはジバンシィ氏の転機となり映画衣装や私服を数多く手がけたことで、クラシックで可憐な女性像がブランドの象徴となっていきます。有名な『ティファニーで朝食を』のオードリー・ヘプバーンのブラックドレスはジバンシィ氏のデザイン。ジバンシィ氏はコレクションを通じて、「豪奢な女性像」から「知性と気品にあふれたモダンな女性像」へとイメージを刷新しました。1988年にブランドをLVMHに譲渡し、1995年に引退。
ジバンシィのミニマルかつ構築的な美意識は、マルタン・マルジェラやリカルド・ティッシなどの後のブランドにも強く影響を与えています。

ブランドの歴史と沿革

ジバンシィは1952年、華やかな装飾が主流だった時代に設立され、ファッション界に新風を巻き起こしました。白いシャツ地のブラウスとスカートという実用的で軽やかな装いを打ち出し、一気に注目されました。翌年には『ELLE』や『LIFE』の表紙を飾り、一躍スター的存在に。1954年には、プレタポルテライン「ジバンシィ・ユニヴェルシテ」を開始し、クチュールメゾンとしては先駆的に既製服市場へと進出しました。

1950〜60年代には、オードリー・ヘプバーンとの親密な関係性がブランドのイメージを確立。映画衣装を通して、知性と上品さを備えた女性像を世界に印象づけました。1957年には香水部門「パルファム ジバンシィ」が誕生、58年には名香「ランテルディ」が発売され、フレグランス市場でも成功を収めます。1969年にはメンズライン「ジェントルマン ジバンシィ」がスタートし、70年代にはライセンスビジネスや車のプロデュースなど、多角的な展開で国際的な地位を確立しました。

1988年、LVMHグループ入りを果たし、ラグジュアリーブランドとしての影響力をさらに強化。ユベール・ド・ジバンシィの引退後は、ジョン・ガリアーノやアレキサンダー・マックイーン、リカルド・ティッシらが後を継ぎ、それぞれの時代の感性をジバンシィに投影。エレガンスと革新性を併せ持つブランドとして、常に時代の中心にあり続けています。


歴代デザイナー

ジバンシィは、創業者ユベール・ド・ジバンシィの美学を礎に、時代ごとに個性豊かなデザイナーたちが進化を重ねてきました。ジョン・ガリアーノの短期在任、アレキサンダー・マックイーンの前衛性、リカルド・ティッシによるストリートとラグジュアリーの融合、そしてクレア・ワイト・ケラーやマシュー・ウィリアムズによる現代的な刷新。そして今、サラ・バートンがその歴史に新たな息吹を吹き込もうとしています。

ここでは、それぞれのデザイナーの歩みとブランドの変遷を辿ります。

ジョン・ガリアーノ(1995)

ジョン・ガリアーノ
出典 diezminutos.es

ジョン・ガリアーノは、1950年イギリス・ジブラルタル生まれのファッションデザイナーです。1985年に自身のブランドを設立し、演劇的かつ幻想的なデザインで注目を集めました。1995年、ユベール・ド・ジバンシィの引退に伴い、ジバンシィの後任デザイナーに抜擢されます。当時は若手デザイナーの中でも特に注目されており、ジバンシィという伝統あるメゾンに新風を吹き込むことが期待されていました。

しかし、実際にはブランドの格式とのバランスに苦しみ、在任はわずか2シーズン。大胆な才能を存分に発揮するには至りませんでした。その後、1996年にクリスチャン・ディオールのデザイナーに就任し、その名を世界に知らしめます。そして、メゾン・マルジェラのデザインを手がけ、再び高い評価を得ました。ガリアーノ氏の波乱に満ちたキャリアについては、下記の記事でも詳しく紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

アレキサンダー・マックイーン(1996–2001)

アレキサンダーマックイーン
出典 thefilmstage.com

アレキサンダー・マックイーンは、1969年ロンドン生まれのデザイナーで、1990年代にファッション界に旋風を巻き起こした「モードの反逆児」です。前衛的なデザインと演出力に定評があり、1996年には弱冠27歳でジバンシィのクリエイティブ・ディレクターに就任しました。伝統と格式のあるメゾンにおいて、マックイーン氏はギリシャ神話や構築的テーラードを融合させた大胆なコレクションを披露し、ジバンシィをアート性の高いモードブランドへと進化させました。

一方で、自身の色が強く出すぎたことにより、当時は賛否も巻き起こりましたが、ファッションに対する情熱と革新性は確かな評価を得ていました。マックイーン氏の在任中、ジバンシィはより現代的で挑戦的なブランドイメージを築き、多くの若手クリエイターに刺激を与えました。マックイーン氏の人物像やデザイン哲学については、下記の記事をチェックしてください。

ジュリアン・マクドナルド(2001–2004)

ジュリアン・マクドナルド
出典 www.bbc.co.uk

ジュリアン・マクドナルドは、ウェールズ出身のファッションデザイナーで、大学卒業後にシャネルで経験を積んだのち、2001年からジバンシィのクリエイティブ・ディレクターに就任しました。アレキサンダー・マックイーンの後任としてメンズとウィメンズの両ラインを手がけ、2003年以降はウィメンズに専念。

マックイーン氏のスタイルは、セクシーでグラマラスなデザインが多く、当時のハリウッドセレブリティから人気を得ました。特にレッドカーペット向けのドレスでは大きな注目を集めましたが、一方でジバンシィ本来の控えめで洗練されたエレガンスとは一線を画しており、ブランドとの方向性のズレが指摘されることもありました。

オズワルド・ボーテング(2004~2006)

オズワルド・ボーテング
出典 pausemag.co.uk

オズワルド・ボーテングは、ガーナにルーツを持つイギリス人デザイナーで、クラシックなテーラリングにモダンな感性を融合させたスタイルで知られています。名門サヴィル・ロウのテーラー「トミー・ナッター」で経験を積み、1994年にはテーラーとして初めてパリ・メンズコレクションでショーを開催。2003年から2008年にかけて、ジバンシィのメンズラインのクリエイティブ・ディレクターを務めました。

ボーディング氏は、ブランドのクラシックな美意識を保ちながらも、色彩やシルエットに革新を加えることで、ジバンシィのメンズウェアをより現代的に刷新。映画『マトリックス』や『オーシャンズ13』などにも彼のスーツが使用され、洗練された男らしさを象徴する存在として支持を集めました。

リカルド・ティッシ(2004〜2017)

リカルド・ティッシ
出典 elleman.vn

リカルド・ティッシは1974年生まれのイタリア人デザイナーで、2005年からジバンシィのウィメンズ、2008年からはメンズも手がけ、2017年までメゾンを牽引しました。ティッシ氏はクラシックなエレガンスにゴシック、ストリート、ロマンス、スポーツといった要素を融合させる独自のスタイルで、ジバンシィのブランド再生に大きく貢献した人物です。

「シャークロックブーツ」や「ロゴスウェット」、「4Gモチーフ」といった人気アイテムを次々に生み出し、ブランドの新たなアイコンを確立しました。また、トランスジェンダーモデルの起用やメンズ・ウィメンズ合同ショーの導入など、時代に先駆けた取り組みも多数行い、ファッション界の価値観を広げた存在でもあります。ティッシ氏の手がけたジバンシィは、ラグジュアリーとストリートの境界を越える新時代のモードとして高く評価されました。

クレア・ワイト・ケラー(2017〜2020)

クレア・ワイト・ケラー
出典 businessoffashion.com

クレア・ワイト・ケラーは、セントラル・セント・マーチンズ出身のイギリス人デザイナーで、ジバンシィ史上初となる女性クリエイティブ・ディレクターです。リカルド・ティッシの後任として2017年からメゾンを率い、2020年まで在任。カルバン・クラインやラルフ ローレン、グッチなどで経験を積んだ彼女は、「モダンなエレガンスと伝統回帰」を軸に、知性と気品を感じさせるシンプルで美しいデザインを展開しました。

特に、メーガン妃のロイヤルウェディングドレスを手がけたことは大きな話題を呼び、ブランドのクラシカルな魅力を世界に再認識させました。ラストコレクションとなった2020-21年秋冬まで、ジバンシィに穏やかな革新をもたらしたケラー氏は、退任後もその手腕を活かし、ユニクロとの協業「UNIQLO : C」で再び注目を集めています。

マシュー・M・ウィリアムズ(2020〜2023)

マシュー・M・ウィリアムズ
出典 mvcmagazine.com

マシュー・M・ウィリアムズは、アメリカ出身のデザイナーで、レディー・ガガの舞台衣装チームで注目を集めたのち、カニエ・ウェストやヴァージル・アブロー、ヘロン・プレストンらと共に活動し、ビーントリルの創設メンバーとしても話題を呼びました。自身のブランド「1017 ALYX 9SM」も大きな話題となり、2020年6月、ジバンシィのクリエイティブ・ディレクターに就任し、同年10月に初コレクションを発表しました。

テクノロジー・ユーティリティ・テーラリングを組みわせた革新的なデザインを展開し、ストリート感強めのジバンシィ像も作り上げました。ウィリアムズ氏の就任は、ブランドの現代化と若年層へのアプローチにおいて大きな一歩となりました。


新クリエイティブディレクター、サラ・バートンのビジョン&2025年の最新コレクション

2025年に発表され、話題となったのが、新クリエイティブディレクターサラ・バートンのコレクション。ジバンシィにどのような風を吹かせるのか、注目が集まっていました。ここからは、サラ・バートンとジバンシィの最新コレクションについて、見ていきましょう。

新クリエイティブディレクター、サラ・バートン(2024年〜)

サラ・バートン
出典 tatlerasia.com

サラ・バートンは1974年、イギリス・マンチェスターに生まれました。マンチェスター・メトロポリタン大学で美術を学んだのち、名門セントラル・セント・マーチンズへと進学。在学中に紹介を受け、1996年からアレキサンダー・マックイーンのアトリエでインターンを始めます。その才能はすぐに認められ、その後入社。以降、ウィメンズ部門の責任者として創業者マックイーンの右腕となり、数々のコレクションを支えてきました。マックイーン氏の急逝後、2010年にブランドのクリエイティブ・ディレクターに就任。力強くも儚いデザインで、ブランドのDNAを受け継ぎながらも、女性らしい繊細さを織り込んだスタイルで高く評価されました。特に2011年、キャサリン妃のウエディングドレスを手がけたことで世界的な注目を集め、翌年には大英帝国勲章を受章。2023年にマックイーンを退任し、2024年からはジバンシィの新たなクリエイティブ・ディレクターに就任しました。

サラ・バートンのビジョン&2025年の最新コレクション

サラ・バートンが手がけた2025年のジバンシィ最新コレクションは、ブランドの伝統と現代的な感性を美しく融合させたものでした。バートン氏は、マックイーン仕込みのテーラリングと気品が漂うデザインを武器に、オートクチュールの技法を取り入れた服づくりを展開。劇場的な構成ながら、日常の現実感を伴うシルエットが特徴的でした。1950年代のトラペーズラインや1980年代のパワーショルダーといった過去の遺産を再構築し、品格と革新が共存するコレクションに昇華。クラシックとストリート、エレガンスと自由が交差するバートン氏の新生ジバンシィの今後の展開に期待が高まります。

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。
本記事では、フレンチエレガンスの象徴であるジバンシィの魅力を、創業者ユベール・ド・ジバンシィの功績から、歴代のデザイナーたちの軌跡、そして新クリエイティブ・ディレクターに就任したサラ・バートンの取り組みに至るまで紐解いてきました。

クラシカルで気品あるスタイルを基盤としながらも、常に時代の感性を柔軟に取り入れ、幅広いデザインを生み出したジバンシィ。2024年からはサラ・バートンがその舵を取り、伝統を重んじつつも新たな感性を吹き込み、新生ジバンシィとしての歩みをスタートさせました。2025年コレクションでは、現代的なエレガンスを再定義し、好スタートを切っています。今後のジバンシィにも期待が高まりますね。

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